• 2024年の年明けから、何かと話題の新NISA。基本的に、株式や投資信託で得た利益には20%の税金が課せられてきましたが(旧NISAは省く)、この新しい制度を利用すれば、無期限で利益に税金がかからないのです。実はこれまで、お金に関してはほぼ何もしてこなかったという、フラワースタイリストの平井かずみさん。この機会に、超初心者でもわかりやすい説明で好評の、マネーコンサルタントのゴロウさんに疑問に思っていることを相談することにしました。

    新NISAには、2種類ある

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    平井

    新NISA(以降NISA)で株式や投資信託を購入すると、利益に課税されることなく、まるまる手元に残ることはわかりました。

    一から始める場合、株式を買えばいいんですか?

    それとも投資信託ですか?

    お金はどのくらい持っていればいいんでしょう?

    いざとなるとわからないことだらけです……

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    ゴロウ

    そうですね。

    まずはNISAの内訳のようなものから簡単に説明しますね。

    まず、NISAには“つみたて投資枠”と“成長投資枠”という2種類があります。

    1年ごとに投資できるお金の上限が決まっていて、それは2種類合わせて合計360万円。

    つみたて投資枠で120万円、成長投資枠で240万円です。

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    平井

    つみたて投資枠で120万、成長投資枠で240万ですね。

    画像2: ゴロウ

    ゴロウ

    つみたて投資枠とは、月々●万円と決めて、選んだ投資信託を積み立てていくタイプ。

    たとえば、月2万円と決めたら、1年で120万円の枠のうち、24万円分を使うことになりますね。

    一方、成長投資枠というのは、一気に買うもの。

    好きな株式や投資信託を『よし、30万円分買っちゃおう!』と購入するやり方です。

    すると240万円のうち、30万円分の枠を使ったことになります。

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    平井

    たとえばですけど、『買ってみたいな』と思うものが3種類あったら、どうしたらいいんでしょう?

    予算が2万円だったら、ひとつしか買えない? 

    というか、株式とか投資信託ってひとついくらなんだろう……? 

    ちょっとこんがらがってきました……

    初心者なら、株式ではなく、投資信託から始めよう!

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    画像3: ゴロウ

    ゴロウ

    平井さんは、投資に関しては初心者でしたね。

    ここはもう、株式のことは一度忘れて、NISAでは投資信託での運用をおすすめします。

    ここからは、その理由も含めて、投資信託にしぼってお話ししますね。

    画像4: 平井

    平井

    ぜひ、お願いします!

    画像4: ゴロウ

    ゴロウ

    投資信託とは“プロが考えた株式のバラエティパック”と考えてください。

    1社だけに投資するよりも、リスクが分散される効果が。

    “アメリカの株式を集めたパック”、“日本の株式を集めたパック”、“世界中の株式を集めたパック”、“半導体関連の株式を集めたパック”など、それぞれ特徴があります。

    基本的には、日本を応援したい、ということであれば日本株式のパックを選べばいいですし、アメリカに興味があるなら、アメリカの株式を集めたパックを選べばOK。

    そしてそれは、平井さんが買いたい分だけ、最低100円から買えるんです。

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    平井

    投資信託自体の値段は決まっていないということですか?

    画像5: ゴロウ

    ゴロウ

    とりあえず、いまはそう考えておいてください。

    まずは「つみたて投資枠」で、予算2万円のなかで、好きなものを100円単位から積み立ててみましょう。

    つみたて投資枠 投資例

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    画像6: ゴロウ

    ゴロウ

    そして、一気に買う方……成長投資枠は、好きなタイミングで好きな金額分を購入すればいいんです。

    『今月、臨時収入があったから、8万円分買っちゃおう!』なんて感じでもいいかもしれませんね。
                  
    もちろん一度に買う必要はなく、何度かに分けてももちろんOKですよ。

    成長投資枠 投資例

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    画像6: 平井

    平井

    そういうことなんですね。

    つみたて投資枠は120万円のうち、24万円、成長投資枠は240万円のうち28万円だけしか買っていないけれど、これは問題ないですか?

    画像7: ゴロウ

    ゴロウ

    あくまで、これは上限。

    この金額を越えなければ問題ないということです。

    ちなみに、つみたて投資枠の「月々●万円」と決めた金額は、あとから変更することもできるんです。

    まだ枠が余っているので、無理のない範囲で月々の積立額を増やしてもいいですし、成長投資枠でまた新たな投資信託を買い足してもいいんです。

    NISAの基本

    NISAの基本はこちら。

    NISAの基本

    ・ 月ごとに積み立てていく“つみたて投資枠”と一度にお金を入れる“成長投資枠”がある。

    ・ 投資の対象は、株式と投資信託がある。投資初心者には株式よりも、“プロが利益の出そうな株式を集めてつくったバラエティパック”である投資信託がおすすめ。

    「投資=株式、のイメージが強かったのですが、自分の予算内で自由に投資金額を決められる投資信託は、私のような初心者にはハードルが低くてとてもいいですね。また、NISAによる投資には、“つみたて投資枠”と“成長投資枠”2種類があることもわかりました」

    少しずつNISAの全貌をつかみかけてきた平井さん。

    「投資って、何だかわからないことが多いから避けてきたけれど、わかり始めたら、もっと知りたくなってきました」

     

    次回は、「やっぱり怖い、“元本割れ”。銀行預金なら、金額が減ることはないのに……」です。お楽しみに!



    <撮影/中川菜美 取材・文/福山雅美>

    画像1: NISAの基本

    平井かずみ(ひらい・かずみ)
    フラワースタイリスト。草花を身近に感じる「日常花」を提案。新たな出会いの場として設けた、東京・恵比寿のアトリエ「皓SIROI」では、花の教室やさまざまなイベントを開催。お金とは、感謝をしつつあっさり付き合うタイプ。インスタグラム(@hiraikazumi

    画像2: NISAの基本

    ゴロウ
    会社員時代から独学で投資を続け、この春、満を持してマネーコンサルタントとして独立。「初心者の気持ちに寄り添う、できるだけ不安を抱かせない投資」をモットーとしたレクチャーが好評。パーソナルカウンセリング(個人相談)も受付中。インスタグラム(@goro.0816



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