タンパク質を消化吸収するためにも、炭水化物は必要
先日、友人の管理栄養士から「しょうこちゃんのやってる朝ごはん、タンパク質と一緒に炭水化物もしっかり摂ってるのがいい!」とほめられました。
プロのお墨付きをもらえて嬉しかったものの、少し意外な感じがしました。
というのも、わたし的には、タンパク質を食べてることが頑張りポイントだったのに、ほめられたのはごはんやパンを食べていることだったから。
おむすびだけ、トーストだけから脱却しようとしているわたしには、朝にごはんやパンを食べているのは当たり前のこと。むしろ、炭水化物の比率をもっと下げないといけないなと考えていたくらいなのですが。
でも、彼女はアスリート専門の栄養士。「タンパク質」を意識する人の中には、そこに夢中になるあまりに、炭水化物を摂らずにプロテインばかりを飲んだりしてバランスを崩すひともいる、ということなのかもしれません。
![画像1: タンパク質を消化吸収するためにも、炭水化物は必要](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/10/e2585fb2c727ef4ac11137b2a73c9a787c492b4f.jpg)
かと思えば、反対の例もあります。
以前にもした、わたしの知人の話です。ジムに通いまくるくらい運動にはまっていたのですが、運動後にも栄養補給を意識しないで普通におむすびなどを食べていたら痛風になってしまったのだとか! 40代後半の女性です。
こちらは炭水化物が多くてバランスを崩してしまった例ですね。わたし自身はどちらかというと、こちらの炭水化物過多になりがちだと自覚しています。
スポーツ栄養士の友人いわく、だからといって炭水化物をむやみに減らすことはNG。
タンパク質をきちんと消化吸収するためにも、炭水化物は一緒に摂ることが重要なのだそうです。
そうなってくると、ではいったい、何をどれだけ食べれば適正なの?!
と混乱してしまいますが、「個人差もあるし、正解はないよ」とのこと。「でも、結局はバランスだからね」。
![画像2: タンパク質を消化吸収するためにも、炭水化物は必要](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/10/95fbe6d998f7cd544790b805032442b5087cf704.jpg)
ただ、その「バランス」が人によって「適正」と認識しているラインがバラバラなのが問題で。運動を頑張って筋肉をつけようとしているある友人は、朝ごはんには卵4個(!)にブロッコリーを食べています。また別の友人は、まるで正反対で。朝は白湯とフルーツで済ませています。
……いやあ、ますます難しい!
まあ、この二人は極端な例ですが、じゃあわたしにとっての、つまり一般的な40〜50代女性の適正な朝ごはんバランスはどこかというと、やはり、「卵2個分のタンパク質+ごはん1膳分くらいの炭水化物」でしょうか。ふふふ。結局いつも、同じ話になってしまいますね。
ごはん、パン以外の炭水化物でタンパク質も摂れる朝ごはん
以前はごはんやパンがないときには「ダイエットにちょうどいい」と卵だけ食べたりしていたのですが、「主食をちゃんと食べられているのがいい!」とプロに褒められてからは、代わりに食べられるものを頑張って探しています。
そのうちのいくつかをご紹介します。
ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん①
餅ピザ
![画像: ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん① 餅ピザ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/10/955f47c3b1c6624bb893383ec2f3718917f1982c.jpg)
餅があるときには必ずといっていいほどつくる一品。
薄切りにしたお餅をアルミホイルに並べてトマトソース/ケチャップを塗り、ウインナー、ピーマン、チーズをのせてトースターで焼きます。
二つ折りにしてカルツォーネのような形にして食べるのが気に入っています。
ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん②
トックのスープ
![画像: ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん② トックのスープ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/10/7366f4b5970af6df01d42050d14936fad042e15d.jpg)
韓国のスープ用のお餅、トック。もぎゅもぎゅとした独自の食感が楽しく、餅好きにはたまりません。
鶏がらスープで大根とねぎを軽く煮込み、トックを入れて柔らかくなったら卵とじにしていただきます。
ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん③
そば粉のクレープ
![画像: ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん③ そば粉のクレープ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/10/7932e1a7857c5c91ec36dc37db678eea3cc9cef2.jpg)
そばはタンパク質の含有量が多い穀類。そば粉も朝ごはんに利用しています。
そば粉の料理で朝向きなのは、やはりクレープ。卵や牛乳を混ぜた生地を焼き、卵やベーコンをのせて仕上げます。
ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん④
ハッシュドブラウン
![画像1: ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん④ ハッシュドブラウン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/10/9d3f8bf0c5b4437293f3b642c5f20b7cc2644b85.jpg)
ときにはじゃがいもを主食に。せん切りにした(スライサーがあると早くてきれいに切れます!)じゃがいもを、水にさらしたりせずにそのまま油を熱したフライパンに入れ、しっかり強めの塩をふって焼きつけるように炒めていきます。市販品よりずっとおいしい!
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ごはんやパンがない日は、むしろいろいろな食材を食べるチャンス!
みなさんもぜひ、どんな炭水化物があるかなと食品庫を探してみてくださいね。
![画像2: ごはん、パン以外の炭水化物+タンパク質の朝ごはん④ ハッシュドブラウン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/06/1f0bfad2afa26694658f61859a9a16defa9bf873.jpg)
田内しょうこ(たうち・しょうこ)
「時短料理をサステナブルな知恵に」をモットーに、ゆとりを生みだすための時短の知恵を書籍や雑誌、ウェブサイトで発信。セミナーや出張教室のほか、食と暮らし、子育て関連の情報発信を行う。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『働くおうちの親子ごはん』シリーズ(英治出版)、『汁かけごはん』(駒草出版)など。
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