(『天然生活』2022年5月号掲載)
ベランダ・庭の防虫対策。虫刺され予防+虫が嫌がる空間づくりを
ベランダや庭では、蚊やクモ、青虫やアブラムシなどと遭遇しやすく、虫に刺されたり、衣類に虫がついたりするなどの被害が。
ベランダや庭に出るときは手づくりの虫よけスプレーをしたり、干した洗濯物にスプレーを吹き付けたりして予防しましょう。
ベランダや庭で、虫が嫌いなハーブを育てるのも虫よけ対策としては効果大です。
チンキを有機栽培の虫よけに
![画像: チンキを有機栽培の虫よけに](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/11/52bbaa9639a96381a90c49cc982bb7a9671914a7_xlarge.jpg)
ハーブをアルコールに漬け込んで使う「チンキ」。ハーブ成分が濃縮され、保存も効くので便利。食用の材料でつくるので、ガーデニングのハーブなど、植物への虫よけにも安心。
材料
● 好みのドライハーブ | 適量(4g以上) |
● ウオッカ(もしくはホワイトリカー) | 80mL |
● 煮沸消毒したふた付きのびん |
おすすめのドライハーブ
レモングラス、ローズマリー系
つくり方
1 煮沸消毒したびんに、ドライハーブとウオッカを入れてふたを閉め、軽く振って、ハーブとアルコールをなじませ、冷暗所で保管。
2 1日1〜2回はびんを振る。
3 2週間たったら茶こしなどでこして、完成。
※精製水で濃度10%前後に希釈すれば、虫よけスプレーに。1%以下に希釈したものは有機栽培の防虫・除菌剤として使える。スプレーボトルに入れて、直接スプレーして使う。
※冷暗所で保管し、1年をめどに使い切る。
虫よけバーム
![画像: 虫よけバーム](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/11/060f5a0912befbdfe4b1d33b1ca6d670fdc7fab5.jpg)
外出時やベランダ・庭作業のときはアロマの香りの虫よけバームを。
みつろうやホホバオイルの代わりに、ワセリンに混ぜて使っても。子どもにも安心して使える。
材料
● 好みの精油 | 3〜5滴 |
● みつろう | 5g |
● ホホバオイル | 25mL |
※やわらかめにしたいときはみつろう2g、ホホバオイル28mLに
おすすめの精油とブレンド例
ユーカリレモン・ラベンダー系・フランキンセンス 各1滴
つくり方
1 ビーカーなどの耐熱容器にホホバオイルとみつろうを入れ、湯せんして完全に溶かす。
2 1の粗熱がとれたら精油を加えて混ぜ、容器に流し、固める。
虫よけスプレーは洗濯物にも
![画像: 虫よけスプレーは洗濯物にも](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/04/11/4124759a0bcb55ba8fb12e6cdded4b29107acf28_xlarge.jpg)
洗濯物を外に干したら、ハーブの香りの虫よけスプレーを。嫌な虫が洗濯物につくのを防ぐだけでなく、ハーブのほのかな香りが衣類に残るのも気持ちよい。
材料
● 好みの精油 | 10滴 |
● 精製水 | 45mL |
● 無水エタノール | 5mL |
つくり方
1 ガラス容器にエタノール、精油を入れてよく混ぜ、精製水を注ぐ。
2 遮光タイプのボトルに入れる。
おすすめの精油とブレンド例
●レモングラス2滴、ラベンダー系4滴、オレンジ2滴、ゼラニウム2滴
●ペパーミント4滴、ラベンダー系4滴、レモン2滴
〈監修/岡本英子 取材・文/工藤千秋 イラスト/はまだなぎさ〉
岡本英子(おかもと・えいこ)
アロマテラピーインストラクター・シニアハーバルセラピスト。オーストラリアの香りブランドで「空間×香のデザイン」の演出、PR、アロマ講座講師などを担当後、独立。香司・水引アーティストとして「香紡縁 kou-bou-en」を主宰。お香づくりの講座、水引アクセサリー制作などを行う。
インスタグラム:@eico410_koubouen
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです