酵素の力がお肌にうれしい。朝が楽しみになるフルーツの朝ごはん
すっかり春ですね。気温が上がってくると、食べたくなるのがフルーツ。冬の間には体が冷えそうだし、そもそも冷たいものは食べたい気持ちにならず遠ざかっていたのですが、暖かくなると俄然フルーツをおいしく感じます。
思い返すと今から4年くらい前。タンパク質朝ごはんを始めるよりも前に、フルーツだけを朝ごはんに食べるのにハマっていた時期がありました。なんだか体がきれいになりそうだし、何よりもフルーツの酵素が肌によいと聞いたので。
試したのはそんなに長い期間ではなかったのですが、その間、瞬間的にではありますが、確かに、過去最高くらいに肌がきれいになったのです!
そんな数少ない経験からではありますが、朝いちにフルーツを食べると美容によい、というのは本当なのではないかと思っています。
体力的に自信がある方は、フルーツだけの朝ごはんは試してみる価値はあるかもしれませんね。
ただ、やはり、体力に自信のないわたし的にはフルーツだけ朝ごはんの時期は当然ながら体力改善に繋がらず、元気があまり出ないまま徐々にクマも目立つようになり……。
結局はタンパク質朝ごはんに切り替えたのですが、いまでもときどき「フルーツオンリーの朝ごはんに切り替えたら、肌がきれいになるのでは?」という誘惑にかられることがあります。
それならば、タンパク質もたっぷり揃えた朝ごはんにしつつ、フルーツをいちばんに食べるのなら、フルーツ朝ごはんとタンパク質朝ごはんのよいとこどりになるのでは? と期待しているのですが、どうでしょうか。
「効果ありましたよ!」と胸をはって言えるような成果は上がっておらず、自信を持っておすすめできないのは残念ですが(笑)、朝いちフルーツの美肌効果を狙おうと、フルーツを用意した日には、キウイやパイナップルをいちばんに食べたりしています。
ただ、せっかくフルーツを楽しむのなら、たまにはもっともっとデザート感のある、フルーツを主役にしたものを食べたい!
そんなときに食べる、スペシャルなフルーツ朝ごはんをご紹介します。
タンパク質はやや少なめ、チートデー寄りではありますが、こういう日もあると、朝ごはんがよりいっそう楽しみになります。
フルーツが主役の朝ごはんアイデア
フルーツが主役の朝ごはん①
いちごバターパン
春のいちごの季節に一度は食べたい、いちごバターパン。パンの上にバターと薄切りにしたいちごをのせ、きび砂糖をふりかけていただきます。
タンパク質はどうしても足りないので、きなこ入り豆乳(または牛乳)で補って。
フルーツが主役の朝ごはん②
桃とクリームチーズのパン
桃の季節の楽しみ。クリームチーズに空気を含ませるように混ぜてふわっとさせてから、はちみつで甘くするのがポイント。
どうせタンパク質が少ないなら、とことんスイーツらしく楽しみます。タンパク質を少しでも増やしたいときは、ギリシャヨーグルトで。
フルーツが主役の朝ごはん③
いちじくとマスカルポーネのパン
こちらも似たようなアレンジ。秋のいちじくには、マスカルポーネチーズを合わせます。ティラミスの材料にもなるマスカルポーネは乳脂肪分も多く、リッチな味わい。
マスカルポーネチーズはタンパク質がかなり少ないので、ヨーグルトもプラスして。
フルーツが主役の朝ごはん④
バナナとベーコンのソテー
たまには、加熱したフルーツを。焼いたバナナとしょっぱいベーコンは、驚くほど相性がよいのです。
タイムで香りをつけて仕上げます。レモンを絞ればワインにも合いそうな味わいに。タンパク質はベーコンとパンで卵2個分くらいは補えます。
※ ※ ※
「朝のフルーツは金」という言葉もあるくらいで、フルーツは食物繊維も多く、ビタミン類も多いので朝に摂るのはよいはず。
なのですが、ほとんどのフルーツはどうしても体も冷やしがち。フルーツを食べる前には、なるべく朝いちに白湯を飲んで体を温めることを意識しています。
これから夏に向けてどんどん登場する、プラムや桃、メロンなどみずみずしいフルーツをぜひ朝に取り入れてみてくださいね。
田内しょうこ(たうち・しょうこ)
「時短料理をサステナブルな知恵に」をモットーに、ゆとりを生みだすための時短の知恵を書籍や雑誌、ウェブサイトで発信。セミナーや出張教室のほか、食と暮らし、子育て関連の情報発信を行う。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『働くおうちの親子ごはん』シリーズ(英治出版)、『汁かけごはん』(駒草出版)など。
インスタグラム:@tauchi.shoko
ツイッター:@oyakogohan