• 心身ともにストレスがたまり、疲れが出やすいときは、心と体に寄り添う料理でほっとひと息ついてみませんか。今回は、料理研究家のコウ静子さんに、ほっとしたいときにぴったりの「桃の豆花(ドウファ)」「赤じそと薔薇のお茶」のつくり方を教わりました。
    (『天然生活』2020年9月号掲載)

    ほっとしたいときに
    「桃の豆花(ドウファ)」のつくり方

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    甘くない豆乳の寒天に、桃とプラムのコンポートを添えたデザート。ピンクの色と、やさしい香りにほっとします。

    材料(つくりやすい分量)

    <豆花>
    ・ 豆乳2カップ
    ・ 粉寒天2g
    ・ 片栗粉大さじ1/2
    ・ 水大さじ2
    <桃シロップ>
    ・ 桃1個
    ・ すもも2個
    ・ 白ワイン1と1/2カップ
    ・ 水1/2カップ
    ・ グラニュー糖25g
    ● 花穂じそ少々

    つくり方

     桃とすももはきれいに洗う。桃は包丁で切り込みをぐるりと1周入れて逆にひねって2つに割る。種を除いて皮をむく。鍋に桃とすももを入れ、白ワイン、水、グラニュー糖を入れて強めの中火にかける。煮立ったらあくを除いて弱火にし、紙の落としぶたをして13〜15分ほど煮る。

     大きめのボウルに粉寒天、片栗粉、水を入れて混ぜ合わせる。

     鍋に豆乳を入れて、中火にかける。ふつふつしてきたら、のボウルの中身をよく混ぜてから注ぎ入れてよく混ぜ合わせ、表面の泡を取り除く。

     の粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。器に取り、の桃やすももをのせてシロップを注ぎ、花穂じそを散らす。

    水分を補給し、心を落ち着ける

    体が脱水状態になりやすい季節は、果物と豆乳で内側から潤い補給を。桃は「気」を補い、すももは「肝」を整える働きがあり、心身ともにリラックスできます。

    ほっとしたいときに
    「赤じそと薔薇のお茶」のつくり方

    「飲む香水」とも呼ばれる薔薇と赤じその清涼感を味わうお茶。

    材料(4人分)

    ● 赤じそ3枚
    ● ドライローズ3〜4個

    つくり方

     赤じそはよく洗い、ざるに広げて水けをていねいにふき取る。清潔な麻布などに広げ、ときおり裏返しながら4~5日しっかりと乾燥させる。

     ポットに赤じそ3枚、ドライローズ3〜4個を入れ、熱湯を注ぐ。3分ほど経って色と香りが出たら飲み頃。湯を注ぎ足し、香りがなくなるまで楽しめる。

    ※器に赤じそとドライローズを入れて湯を注いでも。
    ※赤じそだけでもお茶になるので、多めに乾燥させておくとよい。

    甘く華やかな香りと温めの効果

    薔薇にはホルモンバランスを整える作用があり、女性特有の不調をケアします。ストレスを和らげる効果を持つ赤じそと一緒にお茶にして、気持ちを晴れやかに。



    <料理・スタイリング/コウ静子 撮影/在本彌生 取材・文/河合知子>

    コウ静子(こう・しずこ)
    料理研究家。母は韓国・済州島出身の料理家、李映林。幼いころから母とともに台所に立ち、滋味深い家庭料理を覚える。薬膳に造詣が深く、ハーブやスパイス、旬の食材を生かした体にやさしい料理が得意。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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