• 本の集められた小さな空間は、だれかにとっての大切な居場所になります。 暮らしの装飾家・ミスミノリコさんのお気に入りの書店「阿部久書店」を取材しました。
    (『天然生活』2023年9月号掲載)

    暮らしの装飾家・ミスミノリコさんの好きな書店
    「阿部久書店」

    明治20年創業の「阿部久書店」には、出羽三山の山岳信仰にまつわる古書から山形や東北の郷土史、鶴岡出身の藤沢周平さんの小説など、幅広く並びます。

    画像: JR鶴岡駅から徒歩15分ほど。新刊も並び、間口の広い店内は入りやすい雰囲気で、歴史ある商店街に開かれている

    JR鶴岡駅から徒歩15分ほど。新刊も並び、間口の広い店内は入りやすい雰囲気で、歴史ある商店街に開かれている

    お店に立つのは五代目の阿部さんとご家族。「歴史を研究している常連さんから、観光客まで、ゆっくりされる方が多いです。

    画像: 新刊から江戸期の希少な和本まで、郷土史料を中心に4万冊を蔵書。ミスミさんいわく、その店内は「入り込むとまるで迷宮のよう」だとか

    新刊から江戸期の希少な和本まで、郷土史料を中心に4万冊を蔵書。ミスミさんいわく、その店内は「入り込むとまるで迷宮のよう」だとか

    昭和の婦人誌を部屋に飾りたい、コラージュに使いたいなんて方も。珍しい本が見つかると喜んでくださいます」

    画像: 私の好きな書店。山形・鶴岡「阿部久書店」/暮らしの装飾家・ミスミノリコさん

    ミスミさんが好きな理由

    旅行で山形にきたお客さまに「郷土本が置いてある本屋はありますか?」と聞かれて、迷わずおすすめするのが鶴岡山王商店街にある「阿部久書店」。ここにくれば城下町・鶴岡の歴史に触れられます

    スタッフ・阿部 恩さんのおすすめの本

    画像: 鶴岡市 鶴岡食文化創造都市推進協議会 鶴岡市食生活改善推進協議会編集 鶴岡食文化創造都市推進協議会発行

    鶴岡市 鶴岡食文化創造都市推進協議会 鶴岡市食生活改善推進協議会編集 鶴岡食文化創造都市推進協議会発行

    『つるおかおうち御膳 改訂令和4年版』

    海の幸、山の幸に恵まれた鶴岡で受け継がれてきた郷土料理、行事食をまとめたレシピ集。

    「ユネスコ食文化創造都市に認定されている鶴岡市のごちそうが、季節ごとに紹介されています。夏のおすすめは、大葉で味噌をくるんだしそ巻きです」

    阿部久書店
    住所:山形県鶴岡市山王町8-21 
    営業時間:9:30~19:00
    定休日:元日



    <イラスト/山元かえ 取材・文/石川理恵>

    ミスミノリコ(みすみ・のりこ)
    ディスプレイデザイナー、スタイリストとして活躍。現在は夫の故郷である山形県鶴岡市に移住し、ともにカフェ&セレクトショップ「manoma」を営む。『繕う愉しみ』(主婦と生活社)ほか著書多数。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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