(『天然生活』2023年7月号掲載)
食品・日用品などの「変動費」は要・不要を考える
「食費や日用品代、外食費、洋服代などの変動費は、自分にとって本当に必要で買っているのかどうかを考えることが、結局は一番の節約につながります」
値段が高くても自分にとって納得できるいい買い物なのか。それとも安くて買ったけれど使い切れずにむだにしていないか。
そこを見極めることで、むだな買い物を減らすことができます。また、うっかり買いすぎるときは、ストレスが潜んでいることもあります。
節約を考える前に、その気持ちを解決することも大事です。
「ふだんから、本当に欲しいもの、必要なものを買うことを心がけるようにしてむだ買いを減らします。自分にとっての定番品があると、不必要な買い物も減らせますよ」
むだ買い防止には、買い物リストをメモしてから買い物に行くことも効果的です。
キャッシュレスは家計管理の味方
クレジットカードや交通系カードだけでなく、デビットカード、◯◯Payなど、キャッシュレスの支払い手段が増え、使える店も増えています。
キャッシュレスの便利なところは、現金を持ち歩く必要がない、購入履歴が残る、ポイント還元があるケースが多いことがあげられます。
購入履歴はそのまま家計簿代わりになるので支出管理もラクチンに。チャージは月に1万円までなどあらかじめ使用上限(予算)を決めて、使いすぎを自衛することも大切です。
主なキャッシュレスの種類
クレジットカード
代金後払いで、後日カード会社から1カ月分の支払いがまとめて請求される。利用するとポイントの還元も。使いすぎに注意。
デビットカード
即時払い式なので、商品やサービスを購入すると口座から即時に代金が引き落とされる。その場で支払う現金に近い感覚で使える。
コード決済
◯◯Payなどと呼ばれ、アプリのチャージ、クレジットやデビットカード、銀行口座から決済方法を選べる。
電子マネー
Suicaなどの交通系やnanacoなどの流通系、iDなどのクレジットカード系など。現金チャージやクレジットカードとの連携で使える。
〈監修/西山美紀 イラスト/ホリベクミコ 構成・文/工藤千秋〉
西山美紀(にしやま・みき)
ファイナンシャルプランナー。出版社で編集・マーケティングを経験後、2005年にライターとして独立し、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。単に貯蓄額を増やすのではなく、日常に潤いをもたらすような、わかりやすいお金のため方・使い方を提案し、各メディアで活躍する。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)などがある。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです