• 仏教の教えに基づき、植物性食材のみでつくる「精進料理」。健康によいだけでなく、宗教や文化を問わず世界中の人が安心して食べられることで注目を集めています。本記事では、住職であり、料理僧でもある青江覚峰さんの著書『毎日食べたい いまどき 精進ごはん』(オレンジページ)より、にんにくやアンチョビの代わりに味噌やナッツを使った「精進バーニャカウダ」のつくり方を紹介します。

    にんにく、アンチョビ不使用!
    味噌とナッツで大満足のバーニャカウダ

    肉や魚など動物性食材を使わない「精進料理」は、健康によいだけでなく、宗教や文化を問わず世界中の人が安心して食べられることで、いま注目を集めています。

    料理僧・青江覚峰さんが提案するのは、「いまどき」の精進ごはん。

    精進料理の考え方をベースに、現代の食卓にもなじむ、おいしくて満足感のあるメニューを多数考案しています。

    本記事では、青江さんの著書『毎日食べたい いまどき 精進ごはん』(オレンジページ)より、「精進バーニャカウダのつくり方」をご紹介します。

    精進料理では、野菜であっても、にんにくやねぎ類など香りの強いものは使いません。

    味噌やくるみを使ったバーニャカウダは胃への負担も少なく、お子さまから高齢の方まで安心して食べられます。

    精進バーニャカウダのつくり方

    画像: 精進バーニャカウダのつくり方

    本来はにんにくやアンチョビを使うバーニャカウダ。

    ここでは、ナッツや味噌でコクを出しています。

    材料(2~3人分)

    ● セロリ1/2本(約50g)
    ● にんじん1/3本(約50g)
    ● きゅうり1/2本(約50g)
    ● 大根約50g(長さ6~7cmに切る)
    〈ソース〉
    ● くるみ(無塩・いったもの)60g
    ● しょうが1/2かけ
    ● 味噌大さじ1/2
    ● オリーブオイル1カップ

    つくり方

     セロリは葉と茎に切り分けて茎の筋を取り、にんじんは皮をむいて、きゅうりとともに長さ6~7cmのスティック状に切る。大根は皮をむき、スティック状に切る。くるみはポリ袋に入れてすりこ木などでたたいてからすり鉢でする。しょうがは皮をむいてすりおろす。

    画像1: つくり方

     鍋にのくるみ、しょうがと、残りのソースの材料を入れ、中火にかけて煮る。

     ソースを器に入れ、野菜を添える。

    〈撮影/長尾明子(minokamo) スタイリング/さくらいしょうこ〉

    ※ 本記事は『毎日食べたい いまどき 精進ごはん』(オレンジページ)からの抜粋です。

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    『毎日食べたい いまどき 精進ごはん』(青江覚峰・著/オレンジページ・刊)

    画像: 毎日食べたい、いまどき精進ごはん「精進バーニャカウダ」のつくり方/料理僧・青江覚峰さん

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    メディアで人気の料理僧・青江覚峰さんは、毎日家族のためにごはんづくりをしています。

    その経験から、「精進料理ってボリュームなさそう」「難しそう」「地味」というイメージを変える、おいしくて、ボリュームあるメニューを紹介してくださいました。

    紹介しているレシピはすべて肉や魚などを使わないので、ベジタリアンやハラルの人も安心してつくることができます。和風からイタリアンの要素が入ったものまで幅広いレシピで、見て楽しく、作っておいしいものばかり。

    だしや素材の話からスタートしていますので、はじめての人でも無理なく精進料理の世界に入っていけます!


    青江覚峰(あおえ・かくほう)

    画像2: つくり方

    1977年東京都生まれ。浄土真宗東本願寺派湯島山緑泉寺住職。米国カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。ブラインドレストラン「暗闇ごはん」代表。超宗派の僧侶によるウェブサイト「彼岸寺」創設メンバー。ユニット「料理僧三人衆」の一人として講演会「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などで料理を振る舞う。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『ほとけごはん』(中公新書ラクレ)、『お寺のおいしい精進ごはん』(宝島社)など。 https://www.ryokusenji.net/kaku/



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