• 現在めまいで悩む人は約248万人います。めまい・ふらつきはなぜ起こるのでしょうか? 30年近くめまいを患者さんに改善を導いてきた、横浜市立みなと赤十字病院・めまい・平衡神経科部長の新井基洋さんは、めまい・ふらつきの原因の7割は内耳にあると話します。本記事では、『10秒でめまい改善体操』(扶桑社ムック)より、誰でも簡単にできる「10秒めまい体操」を4つ紹介します。

    症状別「10秒めまい改善体操」

    目線を変えたときのふらつきに

    「速い縦」回数:10回(10秒)

    画像1: 目線を変えたときのふらつきに
    画像2: 目線を変えたときのふらつきに

    【やりかた】

    ⚫︎ 両手を体の正面に伸ばし、利き手を上に、反対の手を胸の位置に置きます
    ⚫︎ 両方の手をジャンケンのグーにし、親指を横に向けます
    ⚫︎ 顔は動かさず、目だけを動かし、「上」「下」と親指の爪を交互に見ます
    ⚫︎ 大きな声で「1、2、3......」と数えながら10回行います

    【どんな症状に効く?】

    ・新聞や文庫本を読むのがつらい
    ・急に上下に視線を変えるとクラッとする

    画像1: 4つの「10秒めまい体操」で、立った時、目線を変えた時の“ふらつき”を改善/横浜市立みなと赤十字病院・新井基洋さん

    point
    腕を伸ばすのがつらい方は、ヒジを曲げたままでもOK!

    頭を動かしたときのふらつきに

    「ふりかえる」回数:10回(10秒)

    画像1: 頭を動かしたときのふらつきに
    画像2: 頭を動かしたときのふらつきに

    【やりかた】

    ⚫︎ 右手を体の正面に伸ばし、親指を立てます
    ⚫︎ 右手の親指の爪を見続けながら、左右にふり返ります
    ⚫︎ 慣れてきたら、普段の「ふり返る」速度で行います
    ⚫︎ 大きな声で「1、2、3......」と数えながら10回行います

    【どんな症状に効く?】

    ・人に呼ばれてふり返るとめまいがする

    画像2: 4つの「10秒めまい体操」で、立った時、目線を変えた時の“ふらつき”を改善/横浜市立みなと赤十字病院・新井基洋さん

    point
    体操中にクラッとしたら、効いている証拠。中止せず続けましょう!

    立ったときのふらつきに

    「目を開けて10歩足踏み」回数:10回(10秒)

    画像: 立ったときのふらつきに

    【やりかた】

    ⚫︎ 壁や机に手をつけ、自然に前を向いて行います
    ⚫︎ 目を開けて、その場で足踏みをします
    ⚫︎ 大きな声で「1、2、3......」と10回数えながら行います

    どんな症状に効く?

    ・めまいで自宅周辺でも歩くのがこわいとき
    ・外出中にめまいがしないかどうかを見きわめたいと

    画像3: 4つの「10秒めまい体操」で、立った時、目線を変えた時の“ふらつき”を改善/横浜市立みなと赤十字病院・新井基洋さん

    point
    慣れてきたら、目を閉じて行いましょう

    歩行中のふらつきに

    「右ハーフターン」回数:3回(1回3秒)

    画像1: 歩行中のふらつきに
    画像2: 歩行中のふらつきに

    【やりかた】

    ⚫︎ 左足を1歩前に出し、両足のつま先で右方向にゆっくり180度回転します
    ⚫︎ 後ろを向いたら、左足を1歩前に出し、右足にそろえます
    ⚫︎ バランスが崩れるほうを多めに行いましょう
    ⚫︎ 壁などに触れた状態で行うと転倒の危険が少なくなります

    どんな症状に効く?

    ・角を曲がるとき、方向を変えるときにクラッとする

    画像4: 4つの「10秒めまい体操」で、立った時、目線を変えた時の“ふらつき”を改善/横浜市立みなと赤十字病院・新井基洋さん

    point
    社交ダンスのマンボの動きを意識して行いましょう!

    ※ 本記事は『10秒でめまい改善体操』(扶桑社ムック)からの抜粋です。

    * * *

    10秒でめまい改善体操(扶桑社ムック)

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    25万人のめまい患者を改善に導いてきた新井基洋医師監修の”たった10秒”でみるみる効く!
    誰でもかんたんにできる10秒めまい改善体操で、薬に頼らずめまい・ふらつきを克服しよう。

    第1章 めまい・ふらつきの原因を知ろう
    第2章 これだけはやってみよう!10秒めまい改善体操
    第3章 より実生活に効く!10秒めまい改善体操 応用編
    第4章 めまいを改善・予防する生活習慣



    <監修/新井基洋 イラスト/早瀬あやき>

    画像3: 歩行中のふらつきに

    新井基洋(あらい・もとひろ)
    1964年生まれ。横浜市立みなと赤十字病院 めまい・平衡神経科部長。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医、日本めまい平衡医医学会専門会員・代議員。北里大学医学部卒業後、国立相模原病院、北里大学耳鼻咽喉科を経て現職。『全国から患者が集まる耳鼻科医のめまい・ふらつきの治し方』(毎日が発見)など著書多数。Best Doctor in Japanに3期連続選出。



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