症状別「10秒めまい改善体操」
目線を変えたときのふらつきに
「速い縦」回数:10回(10秒)
【やりかた】
⚫︎ 両手を体の正面に伸ばし、利き手を上に、反対の手を胸の位置に置きます
⚫︎ 両方の手をジャンケンのグーにし、親指を横に向けます
⚫︎ 顔は動かさず、目だけを動かし、「上」「下」と親指の爪を交互に見ます
⚫︎ 大きな声で「1、2、3......」と数えながら10回行います
【どんな症状に効く?】
・新聞や文庫本を読むのがつらい
・急に上下に視線を変えるとクラッとする
point
腕を伸ばすのがつらい方は、ヒジを曲げたままでもOK!
頭を動かしたときのふらつきに
「ふりかえる」回数:10回(10秒)
【やりかた】
⚫︎ 右手を体の正面に伸ばし、親指を立てます
⚫︎ 右手の親指の爪を見続けながら、左右にふり返ります
⚫︎ 慣れてきたら、普段の「ふり返る」速度で行います
⚫︎ 大きな声で「1、2、3......」と数えながら10回行います
【どんな症状に効く?】
・人に呼ばれてふり返るとめまいがする
point
体操中にクラッとしたら、効いている証拠。中止せず続けましょう!
立ったときのふらつきに
「目を開けて10歩足踏み」回数:10回(10秒)
【やりかた】
⚫︎ 壁や机に手をつけ、自然に前を向いて行います
⚫︎ 目を開けて、その場で足踏みをします
⚫︎ 大きな声で「1、2、3......」と10回数えながら行います
どんな症状に効く?
・めまいで自宅周辺でも歩くのがこわいとき
・外出中にめまいがしないかどうかを見きわめたいと
point
慣れてきたら、目を閉じて行いましょう
歩行中のふらつきに
「右ハーフターン」回数:3回(1回3秒)
【やりかた】
⚫︎ 左足を1歩前に出し、両足のつま先で右方向にゆっくり180度回転します
⚫︎ 後ろを向いたら、左足を1歩前に出し、右足にそろえます
⚫︎ バランスが崩れるほうを多めに行いましょう
⚫︎ 壁などに触れた状態で行うと転倒の危険が少なくなります
どんな症状に効く?
・角を曲がるとき、方向を変えるときにクラッとする
point
社交ダンスのマンボの動きを意識して行いましょう!
※ 本記事は『10秒でめまい改善体操』(扶桑社ムック)からの抜粋です。
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9割のめまいは自分で治せる!
25万人のめまい患者を改善に導いてきた新井基洋医師監修の”たった10秒”でみるみる効く!
誰でもかんたんにできる10秒めまい改善体操で、薬に頼らずめまい・ふらつきを克服しよう。
第1章 めまい・ふらつきの原因を知ろう
第2章 これだけはやってみよう!10秒めまい改善体操
第3章 より実生活に効く!10秒めまい改善体操 応用編
第4章 めまいを改善・予防する生活習慣
<監修/新井基洋 イラスト/早瀬あやき>
新井基洋(あらい・もとひろ)
1964年生まれ。横浜市立みなと赤十字病院 めまい・平衡神経科部長。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医、日本めまい平衡医医学会専門会員・代議員。北里大学医学部卒業後、国立相模原病院、北里大学耳鼻咽喉科を経て現職。『全国から患者が集まる耳鼻科医のめまい・ふらつきの治し方』(毎日が発見)など著書多数。Best Doctor in Japanに3期連続選出。