• カフェ「タビラコ」店主で、国際中医薬膳師である高橋佳奈さんに、自家製保存食「黒豆ときくらげのペースト」のつくり方を教えていただきました。冬は腎を痛めやすいので、腎を養う黒い色の食材を摂るのがおすすめ。甘酒と味噌で味付けした滋味深い味わいで、ごはんのお供におすすめです。
    (『天然生活』2020年1月号掲載)

    おいしくて身体にもよい、薬膳を取り入れた保存食

    画像: お店のカウンターで料理をする高橋さん

    お店のカウンターで料理をする高橋さん

    カフェ「タビラコ」店主・高橋佳奈さんに、自家製保存食「黒豆ときくらげのペースト」のつくり方を教えていただきました。

    東京・世田谷にある「タビラコ」は一見するとかわいらしいお店ですが、提供される内容はイメージとは裏腹にどこか骨太な印象。

    聞けば、店主の高橋佳奈さんは国際中医薬膳師の資格を持っていて、薬膳に精通しているとのこと。

    教えてくれたのは、これからの時季にとくにおすすめな保存食です。

    「冬は腎を痛めやすいので、腎を養う食材を摂るとよいのですが、とくに黒い色のものを積極的に食べるのがおすすめです」

    黒豆ときくらげのペーストは、甘酒のやさしい甘さと豆やきくらげの食感がアクセントの滋味深い味わい。梅干しと一緒に玄米ごはんにのせていただきます。

    画像: 自家製保存食「黒豆ときくらげのペースト」。ごはんのお供に

    自家製保存食「黒豆ときくらげのペースト」。ごはんのお供に

    「薬膳の食養生の考え方では続けて摂ることが大切なので、黒豆やきくらげはまとめて下処理して冷凍しておくと便利です。豆をゆでた汁も小分けに冷凍してスープをつくるときなどに活用しています」

    薬膳から学ぶ食養生。保存食にも、その知識が生かされています。

    「黒豆ときくらげのペースト」のつくり方

    画像: 「黒豆ときくらげのペースト」のつくり方

    腎を養う黒い食材がたっぷり入った、ごはんのお供。

    すり鉢ですりつぶし、豆の食感を残していただきます。

    材料とつくり方(つくりやすい分量)

     すりばちに甘酒20gと味噌8gを入れてする。

     全体が混ざったら、ゆでた黒豆20gを加えてつぶしながらすり混ぜ、かたまりがなくなったら、水でもどし、ゆでてきざんだきくらげ12g、きざんだくるみ8g、黒すりごま10gを加えてさらにすり混ぜる。

    画像: すり鉢を使ってペーストを混ぜる。

    すり鉢を使ってペーストを混ぜる。

    ※甘酒の粘度でかたさが変わるので調整する。冷蔵庫で2週間ほど保存可能。ただし、日がたつと風味が減るので、少量をつくって早めに食べきるのがおすすめ。

    「黒豆ときくらげのペースト」を使って

    画像: 「黒豆ときくらげのペースト」を使って

    温かい玄米ごはんに黒豆ときくらげのペーストと梅干しをのせる。


    〈撮影/萬田康文 取材・文/結城 歩〉

    高橋佳奈(たかはし・かな) 
    東京・松陰神社前にあるカフェ店主。電車を眺めながら薬膳を取り入れた食事や飲み物をいただける。インスタグラムは@tabiraco

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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