長期保存食は、実際に食べておいしいと思えるものを
わが家の食品備蓄は、①ふだんから食べている常温保存のもの、②同じく冷凍保存のもの、③長期保存できるものの3種類に分類できます。
メインは①と②で、いつもの食品を多めにストックしておき、食べたら補充する「ローリングストック」を実践。いわゆる「非常食」は③だけで、あくまでいつもの食品の補助的な位置づけです。
③の長期保存できるものは、水かお湯を注げば食べられるご飯やおかず、長期保存できるパン、缶入りのお菓子など。実際に食べて、おいしいと思えるものだけをストックするようにしています。
保存場所は、アウトドア用クーラーボックス。毎年、夏休みに使うついでに中身を出してチェックし、賞味期限が近いものを入れ替えるようにしています。
いつもの食品をメインに、非常食を少し。これなら、考えすぎずに食品備蓄ができると思います。
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「非常食」として販売されている食品。水かお湯を注げば食べられるご飯、おかず、パウチや缶入りの長期保存用パン、缶入りお菓子など。
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賞味期限が見やすいよう、印刷面を上向きにして入れる。クーラーボックスは夏のレジャーだけでなく災害時の給水用にも活用できる。
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ポリ袋にまとめてからクーラーボックスへ。ボックスを使いたいとき、ワンアクションで取り出せる。
Misaさんおすすめストック食材
①ふだんから食べている常温保存のもの
ホットケーキミックス
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森永ホットケーキミックス 600g /森永製菓(パッケージは店頭と異なる場合があります)
じつは賞味期限が長く(製造後2年)災害時の備えに適した食品。水だけでもおいしく作れて、停電で卵や牛乳を早く消費したいときにも役立つ。
②ふだんから食べている冷凍保存のもの
冷凍おかず
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写真はソースとんかつ/マルハニチロ
お弁当に使うので、常にストックしてある冷凍のおかず。なんといっても便利なのは、自然解凍で食べられるところ。子どもが好きなものを何種類かそろえている。
③長期保存できるもの
お菓子
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ギンビス×IZAMESHI 厚焼きたべっ子どうぶつ/杉田エース(IZAMESHI)
賞味期限 5年
通常のビスケットに比べて、厚焼き。動物の種類がたくさん入っていて、子どもの気持ちをまぎらわせてくれそう。
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長期保存食を食べてみました!
たべっ子どうぶつ
通常のものに比べて厚焼きでサクサクした歯ごたえ。やさしい味で、子どもたちがあっという間に完食!
動物の種類が多くて気持ちがなごむうえ、名前が英語でプリントされているので子どもの遊びにも◯。
本記事は『安心して在宅避難するためのおうち防災アイデア』(オレンジページ)からの抜粋です
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災害時でもふだんに近い暮らしをするための備えを
整理収納アドバイザーと防災士の資格を取得し、「暮らしになじむ備えの発信」をしているMisaさん(インスタグラムのフォロワー15万人)。この本では、「災害時でもふだんとあまり変わらない暮らしをするための準備」をするために、日々Misaさんが実践していることを、あますところなくご紹介。自宅に備えたい暮らしになじむ「備え」のモノ選びから、日常的に食べ続けたい「備えの食」、在宅避難のために安全に過ごせる部屋づくり、防災意識を高めるためにやっておきたいワークシートまでついた充実の1冊。素敵なインテリアを諦めることなく、安全なわが家づくりに一役買うこと間違いなしです。
〈撮影/安倍まゆみ、Misa〉
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Misa(みさ)
整理収納アドバイザー、防災士。夫と中1、小5の息子、犬1匹と暮らす。大阪府北部地震をきっかけに防災に目覚める。暮らしになじむ備えの情報を発信中。著書に『おしゃれ防災アイデア帖』(山と溪谷社)ほか。
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