手仕事キュレーターのひとり暮らしのお部屋を拝見
手仕事キュレーターの関根大地です。
“日本の伝統産業や手仕事をより身近に”という想いのもと、全国のつくり手を訪ね歩きながら、その魅力をインスタグラムや、運営している店舗「ngumiti蔵前」で伝える活動をしています。
そんな活動を続けるなかで、自然と暮らしのなかに集まってきたものたちと日々を過ごしています。
今回は、僕の暮らしのなかのお気に入りの場所を、いくつか紹介します。

染色家・柚木沙弥郎さんのポスター
現在住んでいる物件が、初めてのひとり暮らし。3年前に引っ越してきたばかりの頃は、小さな部屋をいかに広く見せるかばかり考えていました。
でもあるとき、「逆にこの狭さを生かして、ぎゅっと濃密な空間をつくりたい」と思うようになったんです。
暮らしのなかのお気に入りの場所4つ
①手仕事のものをぎゅっと集めた壁面
壁面には染色家・柚木沙弥郎さんのポスターを軸に、さまざまな手仕事のものを飾っています。
いまでは、壁の白いスペースをなるべくなくしたいと思うほどになりました(笑)。

「よつめ染布舎」さんのカレンダー
先日、広島県呉市の工房にもお伺いさせていただいた、「よつめ染布舎」さんのカレンダーや、北鎌倉に店舗を構える「花屋務(はなや つとむ)」さんのワークショップで制作した縄飾りなど。

「花屋務」さんのワークショップで制作したしめ縄飾り
つくり手の想いに触れたり、自分自身が実際に手を動かしたものには、いっそう愛着が湧き、心地よさを感じます。
②重ねられる小さな収納道具

重ねられる小さな箱たち
小さな部屋で暮らすなかで意識していることのひとつが、「重ねられる小さな収納」を選ぶこと。
古民家での田舎暮らしにも憧れはあるけれど、20代のうちは都会中心部でさまざまな場所に出かけ、刺激を受けながら暮らしたいと思い、いまの場所を選びました。
いつ引っ越しても大丈夫なくらい身軽でいたい。いまの僕の荷物は、ハイエース一台に収まる程度です。
小さいものだからこそ、模様替えも思いのほか気軽にできることも気に入ってます。

茶箱はミニテーブル代わりに

もちろん、収納もしています

幼少期から使っているワイン箱。いまは本棚として使っています
③お気に入りのクッションを集めたベッド周り
ベッド周りは寝るためだけではなく、ソファのような役割ももたせたくて、クッションは少しずつ集めています。

さまざまな国のクッションカバー
色味や空気感は合わせつつも、国や染め、素材などはあえてバラバラ。それぞれ違う表情があるところが好きです。

タシロユミコさんの弁柄染クッション
とくにお気に入りなのは、テキスタイルアーティスト・タシロユミコさんの弁柄染めクッションです。
④曇りも愛おしい、古い鏡台

鏡台
最近新しく迎えた家具は、古い鏡台。山梨県北杜市へ訪れた際に、花屋さんの一角で思いがけず出会いました。
床座りの文化に寄り添った低めの設計で、鏡は少し曇っているけれど、ちゃんと映ります。

曇ったガラス。ぼんやりとした映り具合も、僕は魅力を感じています
いまでは毎朝コンタクトを入れたり、アクセサリーを身に着けたりする場所になっています。

コンタクトを入れています

アクセサリーも引き出しの中へ
* * *
いまは外に出ることも多く、「暮らしをていねいに大切にできているか」といわれると、そうでもない気もします。
それでも、自分が好きな手仕事のものたちに囲まれていると、夜遅く帰宅した日でも不思議と安心するのです。
自分だけの、自分のための場所。
これからも手仕事を大切にしながら、暮らしていきたいと思います。

関根大地(せきね・だいち)
手仕事キュレーター。“日本の伝統産業や手仕事をより身近に”という想いのもと、全国のつくり手を訪ね歩きながら、その魅力をインスタグラムで発信する。東京・蔵前にある店舗兼ショールーム「ngumiti蔵前」を藍田留美子さんと共同運営。また、アパレルブランド「UNFOLK」の運営サポートや和紙ブランド「SIWA」とのコラボアイテム制作にも携わる。
インスタグラム:@daichi.sekne
ngumiti蔵前:@ngumiti_kuramae




