98歳の笹餅おばあちゃん・桑田ミサオさんの「笹餅」ができるまで。1日約400個を手づくり“人が喜んでいるのを見れば、自分もうれしくなる”
2023年95歳で笹餅づくりを引退した、青森の笹餅名人・桑田ミサオさん。現在98歳のミサオさんの笹餅人生の転機は、60歳。その年に笹餅をつくり始め、75歳で起業しました。「自分の力でどれくらいできるかやってみよう」と挑み、気づけば90歳を超えていました。青く香り高く、時間がたっても柔らかさが続く笹餅は、5年の試行錯誤の末に完成したもの。週2日の製造以外は笹採りやあんづくりに励み、利益はわずかでも「人が喜ぶことが生きがい」と続けてきました。(『天然生活』2025年4月号掲載)