琵琶湖を擁する滋賀県長浜市で、地域に根ざした店づくりを行うあふみ舎が、9月1日に移転オープンし、グループ展を開催しています。
新店舗は、長浜の山や川がすぐそばにあるのどかな田園地帯。「来てくださる方には、ゆったりとした時間も楽しんでもらいたくて」と、店主の宇留野元徳さん。
移転を機に、展示エリアも拡充される。本展では、蛍光灯の再生ガラスを用いた森谷和輝さんのグラスや、男性的なデザインと表情豊かな釉薬が特徴である清岡幸道さんの器など、会期を隔てて、それぞれ4名の作家作品が並ぶ2部構成。そのひとつひとつに、工業製品にはない、手仕事ならではの温かみが宿る。
店内は、硬質で無機質な空間と、土壁や柱、梁を生かした空間とに分かれているそう。「今後は食器だけでなく、彫刻や絵画、写真など幅広い分野の作品を展示していく予定です」と宇留野さん。それぞれの作品に合わせた空間つくりなど、新しい試みにも期待したい。
うつわと生活道具 あふみ舎
滋賀県長浜市相撲庭町1185-1
TEL.080-4021-8236
http://afumisha.com/
営業時間:10:00~18:00 休み:会期中無休
<取材・文/権 佳恵>