• 靴底が減ってきたら修理する。手入れをして長く履くことで、自分だけの味わいを楽しむ。そんなふうに育てて、長く履くことが愉しみになることを目指しているのが「NAOT」の革靴です。そんな靴の履き心地をじっくり試して、フィッティングできる「場」に込められた想いを、NAOT JAPANの宮川敦さんに綴ってもらいました。

    履き心地を体験するには履くのが一番

    私たちNAOT JAPANは、イスラエル生まれの「NAOT(ナオト)」という革靴を発信しています。ホームである奈良と、東京・蔵前にお店を構え、NAOTの靴をご紹介してきました。

    足裏にすいつくような、ふかふかとした感触のインソール。だんだんと味わいが増していく天然の革。NAOTの靴は、履き心地のよさと、革の経年変化が大きな魅力です。履けば履くほど、履く人の足に馴染んで、その人だけの一足になっていく、“育てる靴”NAOT。たくさん履いて、靴底が減ってきたら、修理をしてまた履く。そんな、修理をしてでも履きたくなる靴を、私たちは目指しています。

    画像: 履きこまれたNAOTの靴

    履きこまれたNAOTの靴

    画像: NAOTの靴は、すり減ったソールを修理したりして、長く履くことができる

    NAOTの靴は、すり減ったソールを修理したりして、長く履くことができる

    靴は履き心地が大事です。NAOTの靴をはじめるきっかけとなったのも、この履き心地に惚れこんだからでした。履いた瞬間に感じるふわっとした気持ちよさをお伝えするには、多くの言葉よりも、足を入れて感じてもらうのが一番。当初からずっといままで、そのスタンスは変わらず、まず履いていただくことで、NAOTのよさを感じてもらってきました。

    お店では、たくさんの出合いがあります。同じ足のひとも誰ひとりとしていません。その人にあう靴に出合っていただくために、たくさんお話をして、フィッティングをし、ときには、スタッフ自身が愛用する靴もご紹介しながら……。NAOTの靴のいちファンとして、靴選びのお手伝いをしてきました。

    大切にしたい、お客さまと靴をつなぐ場

    NAOTの靴とお客さまとをつなぐ、大切な「お店」という場。

    その場がもうひとつ増えることになりました。3つ目となるお店は、愛知の犬山市に、「NAOT AICHI」として。古きよき城下町にオープンします。

    画像: 「NAOT AICHI」が入るビルの階段室

    「NAOT AICHI」が入るビルの階段室

    ものが溢れ、便利になり、どこにいても何でも手に入る時代のいま。実店舗を続けること、新しくつくること、は世の中に逆行しているのかもしれません。一方で、いま、「人に会うこと」「手にとること」がとても難しくなっています。だからこそ、「お店」は、ただ、ものを売る場だけではなくなっていて、また別の価値が求められているような気がします。

    そんななか、スタートさせることに決めた「NAOT AICHI」は、いままで以上に、喜びをじっくりと味わえる場にしたい。そう強く思うようになりました。

    犬山のこの場にはじめて訪れたとき、まさにそんな空気を感じました。

    画像: アンティークのドアでお出迎え

    アンティークのドアでお出迎え

    オーガニックレストラン「星月夜」との出合い

    「NAOT AICHI」のあるビルは、1Fにオーガニックレストラン「星月夜」さんがあります。靴屋と料理店、業種は違えども、お会いしてすぐに繋がるものがあると感じました。長く使い続けられるもの、人の体が喜ぶもの。履いてみて、食してみて、実感できることです。同じ思いを持つ仲間に出会えたことは、ここでお店をする大きな理由となりました。

    画像: 出合いの場を温かく照らす真鍮製の照明器具

    出合いの場を温かく照らす真鍮製の照明器具

    そして、自分たちの思う「NAOTらしさ」が犬山にあるのも、ほっと安心できることでした。城下町ならではの情緒がありながら、多くのクリエイターさんたちが新しい風を吹き込む町。どことなく、いまお店がある奈良や蔵前を彷彿とさせる雰囲気があります。土地と人に恵まれたこの場所に、これ以上ないご縁をありがたく感じながら、お客さまをお迎えする準備を進めています。

    新しい犬山のお店の内装は、先述の「星月夜」のオーナー・加藤さんがつくり出してくださいました。木や土といった、素材が引き立つシンプルな空間。靴と同じように、年月をかけるほどに、美しく変化していくお店になる、そんな予感がしています。

    画像: 手仕事の気配が残る仕上げ

    手仕事の気配が残る仕上げ

    定番を熟成させる、そんな哲学を体現した場所

    私たちの「お店」は期間限定のイベント会場ではありません。季節ごとに新作を出し続けるお店でもありません。できる限り、ずっとずっと定番の靴をご紹介していきたいと思っています。お客さまと会話を重ねながら、いちばん気持ちよく履いていただける靴をご提案していきます。

    何カ月後も、何年後も、目の前の人に喜んでいただけることだけを考えながら。小さなお店ができることを続けていきます。

    画像: 靴も店も、使われることで味わいを増していく

    靴も店も、使われることで味わいを増していく

    靴は、迎えたときがはじまりです。履いて、生活をして、どこかにいって、ようやくお役にたてるものです。私たちが望むのは、自分の足にあったNAOTの靴で心地よく過ごしてもらうこと。みなさまに長く愛される靴、お店を目指して。犬山でお待ちしております。

    <写真・文/宮川敦>


    NAOT AICHI
    愛知県犬山市西古券92番地 よきやビル2F
    tel : 0742・93・7786(NAOT JAPAN オフィス)
    月曜・火曜・水曜休 / 11:00〜sunset


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