• 「晴れの国」と呼ばれ、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた岡山県は、おいしい名産品が目白押し。なかでも注目なのが、幻の酒米「雄町」で醸された日本酒です。また、岡山県は酒の肴にぴったりの“海の幸”にも恵まれています。手軽に食べられる瓶詰など、さっと加えるだけでおつまみや料理をワンランクアップしてくれる優れもの。お酒をおいしくする備前焼と一緒にどうぞ。

    幻の酒米「雄町」からつくられる、個性溢れるお酒

    画像: 日本最古の酒米「雄町」で醸された日本酒は、日本酒通の間で高い人気を誇ります

    日本最古の酒米「雄町」で醸された日本酒は、日本酒通の間で高い人気を誇ります

    海と山に囲まれた自然豊かな土地、岡山県。「晴れの国」と呼ばれるほど気候が穏やかで、災害の少ない気候風土にも恵まれ、多彩な農産物が栽培されています。そんな岡山で全国の収穫量の約9割を占めているのが、幻の酒米「雄町」です。

    「雄町」は「山田錦」や「五百万石」「美山錦」と並ぶ4大酒米のひとつで、多くの酒米のルーツでもあります。しかし、栽培の難しさから生産量が少なく、それゆえに“幻の酒米”と呼ばれるほど。

    画像: 気候に恵まれた岡山は、「雄町」の栽培に最適。背丈の高い「雄町」は倒れやすく病害虫にも弱いため、他県ではなかなか普及しません

    気候に恵まれた岡山は、「雄町」の栽培に最適。背丈の高い「雄町」は倒れやすく病害虫にも弱いため、他県ではなかなか普及しません

    「雄町」は日本最古の酒米で、混血のない原生種。それゆえに、「雄町」で醸された日本酒は、昔のお米らしい野性味にあふれています。さらに、ふくよかで丸みがあり、幅のある複雑さも持ち、心地よい余韻を感じる唯一無二のおいしさ。そんな個性的な味わいに魅了された人々を「オマチスト」と呼ぶそうで、そんな熱狂的なファンが増えつづけているのだとか。

    「雄町」は生産量が少ないだけでなく、軟質米ならではの米の溶けやすさから、扱いが難しいとされるお米。杜氏泣かせの酒米ですが、原料の米に強いこだわりを持つ蔵元からは、求める声が年々高まっているそうです。

    画像: 「雄町」(左)はほかの酒米にくらべて稲穂が長い。米は粒が大きく、球状になった心白が特徴です

    「雄町」(左)はほかの酒米にくらべて稲穂が長い。米は粒が大きく、球状になった心白が特徴です

    そんな「雄町」でつくられた地酒から、おすすめの品をご案内。

    画像: 幻の酒米「雄町」からつくられる、個性溢れるお酒

    *左から順に

    櫻室町 純米大吟醸 ゴールド 雄町米の里
    雄町米と名水百選「雄町の冷泉」仕込みの純米大吟醸。ほのかな甘い香りとふくらみのある味わいが特徴。2000年からモンドセレクション連続受賞中のこだわりのお酒です。720㎖ 3,366円/室町酒造

    大典白菊 純米大吟醸 雄町
    備中杜氏の技で醸し、低温でゆっくりと熟成。雄町ならではのやわらかい味わいと心地いい芳香が楽しめるお酒です。クラマスター2019(フランス)金賞ほか数々の賞を受賞。720㎖ 2,793円/白菊酒造

    かもみどり 純米大吟醸 雄町
    芳醇でキレのある辛口のお酒。雄町米特有のやわらかなうま味と心地よい酸味は、どんな料理も引き立ててくれます。キリッと冷やすと味わいが一層アップ。720㎖ 1,453円/丸本酒造

    稲ロゴラベル 雄町65
    雄町米ならではのうま味と酸味のバランスが絶妙な純米酒。長期熟成により、丸みを帯びた上品さも醸しだす。ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2020金賞受賞。500㎖ 1,047/辻本店

    岡山の酒は、岡山の肴で味わう

    岡山の地酒をいただくなら、一緒に楽しみたいのが瀬戸内が誇る海の幸。名産のままかりや牡蠣などを使った、手軽に食べられる酒の肴をご紹介します。どれもさっと加えるだけで、海の香りがする簡単おつまみがつくれたり、料理のアレンジにも役立ちます。

    画像1: 岡山の酒は、岡山の肴で味わう

    *左から順に紹介

    海老三昧
    岡山県日生産の干しえび、国産アミエビを使った、えびのうま味たっぷりの調味料。塩昆布とおかか入りで、えびの香ばしさとハーモニーを奏でます。ご飯にのせたり麺にたすほか、卵焼きに加えたり、冷ややっこに合わせても。海苔を巻いたチーズのうえにたっぷりのせれば、絶品の酒の肴に。70g 594円/幸徳堂

    ままかりのアヒージョ
    一口サイズにカットしたままかりを、オリーブオイルとニンニクで煮込んだもの。バゲットやサラダにのせても美味。オイルサーディンのようにパスタに混ぜ込んでしょうゆを少々たらせば、日本酒とよく合うひと品に。110g 648円/サンキ商会

    岡山県産かき オリーブオイル漬け 燻製風味
    岡山県日生で獲れたミネラル、ビタミン豊富な牡蠣を、オリーブオイルにじっくり漬け込んだもの。パスタやパンに合わせて楽しんだり、日本酒のお供には、“水きり豆腐にのせてカプレーゼ風”がおすすめです。100g 864円/岡山県漁業協同組合連合会

    画像2: 岡山の酒は、岡山の肴で味わう

    手造り 焼ままかり 三杯酢漬
    ままかりとは、一般には「サッパ」と呼ばれるニシン科の小魚で、その名の由来は、あまりのおいしさに食がすすみ、つい食べすぎて隣家から飯(まま)を借りてまでも、なお食べつづけたという話から。こちらは、岡山で獲れたままかりを一尾ずつ手焼きして、三杯酢に漬け込んだ郷土料理です。だし巻き卵の具にもぴったり。120g 378円/サンキ商会

    もっとおいしくいただくなら備前焼で

    画像: 土の持つ素朴な風合いと、ひとつとして同じものがない多彩な色や模様が備前焼の持ち味

    土の持つ素朴な風合いと、ひとつとして同じものがない多彩な色や模様が備前焼の持ち味

    お酒をいただくのにぜひおすすめしたいのが、岡山が誇る伝統的工芸品の備前焼の器。というのも備前焼には、飲み物をおいしくする効果があるといわれているから。

    そもそも備前焼とは、「日本六古窯」のうち最も古い焼き物で、釉薬を使わず高温で焼き締めるのが特徴です。釉薬がかかっていないため表面に無数の微細な気孔があり、気孔に触れることで水分子が細かくなって、日本酒やワイン、コーヒーなどの味わいをまろやかにしてくれるというわけです。

    ひとつひとつ焼き色や表情が異なるのも備前焼の魅力。土の性質、窯のどの位置に置くか、窯の中の温度変化、焼成時の灰や炭などによって、色や模様に違いが生まれます。ごまをふりかけたような「胡麻」、うす茶色の素地に緋色の線がかかる「緋襷(ひだすき)」など、さまざまな模様があります。お気に入りをぜひ見つけてください。

    岡山のおいしいものに出合える場所「とっとり・おかやま新橋館」

    岡山のおいしいものを手に入れたいと思ったら、ぜひ訪れてほしいのが、豊富な岡山グルメを揃える東京・新橋の「とっとり・おかやま新橋館」です。

    岡山県と鳥取県が共に運営するアンテナショップで、旬のフルーツや採れたて野菜、瀬戸内海の海の恵み、お菓子やお酒といった岡山グルメが集結。お酒は蔵元直送の地酒のほか、地ビール、県産果実を使った果実酒なども並びます。

    2階の「ビストロカフェ ももてなし家」では、岡山の旬の食材を使った料理を楽しむこともできます。

    画像: JR新橋駅銀座口より徒歩1分、各地下鉄の新橋駅からもアクセスがよく、立ち寄りやすい

    JR新橋駅銀座口より徒歩1分、各地下鉄の新橋駅からもアクセスがよく、立ち寄りやすい

    画像: 郷土色豊かな特産品や工芸品なども充実しています

    郷土色豊かな特産品や工芸品なども充実しています

    <取材・文/諸根文奈>

    とっとり・おかやま新橋館
    東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス1・2階
    TEL. 03-6280-6474
    休日:年中無休(12/31~1/3を除く)

    [提供/岡山県]


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