子どものころからのり弁を愛してやまない、杵島直美さん
いまでこそリーズナブルなお弁当、というイメージのあある「のり弁」ですが、杵島さんの子ども時代はそういうイメージはなかったそうです。
「のり弁はお母さんのお弁当の代表的なもの」なのですから。
そんなお話を伺いながらの打ち合わせで、杵島さんが「男性が大好きなお弁当」として紹介してくれたのが、この「ちくわの磯部揚げのり弁」でした。
ごはんがたっぷり入る、男性もうれしい、薄いアルミのお弁当箱も、杵島さんのご指定です。
「磯部揚げのちくはは、太くないとおいしくない」というアドバイスも頂きました。
手前の炒り玉子ですが、実は、磯辺揚げの衣に入れた、溶き卵の残りでチャチャっとつくったもの。無駄がなく、合理的です。そんな知恵がふんだんに詰まっています。
久々にいただいた、ちくわの磯辺揚げのお味は、もちろんカリカリで最高のおいしさ!
ぜひつくってみてください。
のりの使い方も、いろんなコツと知恵があります。
杵島さんののり弁を紹介している「最高ののりべんのつくり方」の記事では、ご飯の間にかつおふりかけを敷いたり、のりをちぎってのせたりと、多彩なのり使いを紹介していますが、「ちくわの磯部揚げのり弁」はしょうゆをつけたのりを1枚、ご飯に敷くだけととてもシンプル。
この場合、お皿にしょうゆを少量入れ、そこにのりをさっとつけるのがコツなのだそうです。
記事では、のり弁の詰め方も紹介していますので、是非、ご覧くださいませ。
カメラマンの公文美和さん、スタイリストの竹内万貴さん、ライターの吉田佳代さん、そして杵島直美さん。本当にありがとうございました。
杵島直美(きじま・なおみ)
料理研究家。母である故・村上昭子氏より、伝統的な家庭料理や保存食を受け継ぎ、時代に合わせた提案を続けている。息子は、同じく料理研究家のきじまりゅうた。著書に『日本一美味しいのり弁の作り方』(日東書院本社)ほか多数。