春に出回るキャベツ「グリーンボール」
![画像: 春に出回るキャベツ「グリーンボール」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/05/25/52b8ba84787fb6947e2629bfc5e56027e120c56d.jpg)
グリーンボールは春に出回る、肉厚の葉が特徴のキャベツの品種です。通常の平たいキャベツと比べると、グリーンボールはやや小ぶりで、球のように丸い形をしています。
キャベツはビタミン類が豊富。「キャベジン」という薬があるように、胃潰瘍などに効果があるといわれ、ビタミンUも含む、食べる胃腸薬です。
グリーンボールは通常のキャベツと比べて、栄養価が高い傾向にあります。
グリーンボールの選び方
グリーンボールは、巻きが甘く、重いものを選びます。巻きがしっかりしていると、葉が潰されて硬くなってしまいます。
![画像: グリーンボールの選び方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/05/25/16e732091a190c77a9c91e5a679cd9af2cc6957d.jpg)
グリーンボールの下処理や保存方法
下処理の方法
芯の周りに、包丁で1/4ぐらいの深さに切り込みをいれて、芯をくり抜きます。
![画像: 下処理の方法](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/05/25/7964c12cc2292698df332bdccfd8009d0d4d619c.jpg)
保存方法
濡らしたペーパータオルを芯に入れ、全体をペーパータオルで包み、ラップで覆い、芯を上にして冷蔵庫で保存します。
葉を剥がす方法
芯の穴に流水を強めに流し、グリーンボールの外側を両手でゆするように動かしながら、水の力で葉を剥がします。
![画像: 葉を剥がす方法](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/05/25/5b2fad77e80f60ab8ab20edb1e4c9277e06fed5e.jpg)
グリーンボールのだし浸しのつくり方
![画像: グリーンボールのだし浸しのつくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/05/25/0785fa49946f45cde6eeac0a8489aa87343b3e60.jpg)
さっと茹でて、出し浸しに。甘くて柔らかいグリーンボールが、カリカリベーコンとよく合います。
グリーンボールが手に入らない場合は、一般的なキャベツで代用することも可能です。
材料(つくりやすい分量)
● グリーンボールの葉(キャベツの葉でも可能) | 4枚 |
● 塩 | 適宜 |
● 薄切りペーコン | 50g |
● 濃いめのだし汁 | 2カップ |
● A | |
・酒 | 大さじ2 |
・塩 | 小さじ1/4 |
・薄口醤油 | 大さじ1と1/2 |
つくり方
1 グリーンボールの葉は、縦半分に切る。芯は切りそろえる。ベーコンは、弱火のフライパンに入れ、脂を出すようにカリカリに炒めてからペーパータオルに取り、脂を切る。
![画像1: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/05/25/88735bf88ae9faa8c8a2aa1a9a59282bc0dde0bb.jpg)
2 沸騰した湯に塩を加え、グリーンボールの芯を先に入れる。葉は、さっと湯通し程度に火を通し、冷水に取る。
![画像2: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/05/25/a4984991c3a011e8b6584c12611cb1978c35d693.jpg)
![画像3: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/05/25/0dedfe11bba56eaa67ec8fe5c06714627b5ab931.jpg)
3 水気を絞り、葉は1cm幅、芯は繊維にそって薄切りにする。再度水気を絞り、Aに10分程浸ける。いただく時にだし汁ごと盛り、ベーコンをあしらう。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
![画像4: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2022/04/21/92c463f2a74aa8af6328dfbdf95e98bfef4493aa.jpg)
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。