お店があるのは、町田・鶴川。小田急線の線路沿いにある、スペーシーな白い建物。まるで秘密基地のような、ふしぎな建物ですが、もとは家族4人が暮らしていた住まい。空間を楽しみながら、ふれて、身にまとって、魅力を感じられるお店です。
この空間ありきで、東京店スタート!
色にあふれて、心地よく、軽やか。
年代も性別も関係なく着こなせて、毎日が楽しくなる。
そんなショールやウエアを作りつづける、tamaki niime.。播州織の産地、兵庫県・西脇市のshop&Labにて、染め・織り・編み・縫製・販売まで、自分たちで。いいものを作りたい思いから、オーガニックコットンの栽培にも取り組んでいます。
これまで直営店は西脇の拠点のみでしたが、心地よさを感じてもらえる場をつくりたくて、初の東京店がオープンしました。お店があるのは町田・鶴川、牛田英作+キャサリン・フィンドレイが1993年に完成させた「TRUSS WALL HOUSE」。
小田急線沿いにあって、車窓から気になっていた方もあるのではないでしょうか? まるで洞窟のような、唯一無二の空間。デザイナー玉木新雌さんが、tamaki niimeのものづくりに通じるものを感じ、ここで直営店を営むことになりました。
実はもともと家族4人が暮らした住まい。1階はLDK、地下2階は寝室、屋上には小さな庭。空間から暮らしが感じ取れ、光と影も美しい。気づけば、ここがどこなのかわからなくなる、ふしぎな居心地の良さ。自分になじむものを、じっくり選ぶにふさわしい場です。
本当にほしいものだけ、心地いいものづくり
tamaki niimeといえば、ショール。ゆっくりとゆるく織ることで、ふわりとやさしく軽やかに。いつもの着こなしに合わせるだけで、素敵に変わります。ウエアも、デニムも、バッグもすべて生地づくりから自分たちで。
「自分たちが欲しいものだけ。究極の、自己中心なんです。だけど、だから、本当にいいものがつくれると思うんです」と、玉木さん。
さらに、tamaki niime TOKYO MACHIDAでは、新たに生地の販売もスタート。tamakiniimeの生地をはじめ、播州織産地の織物工場とのコラボレーションでつくった生地もお目見え。産地ならでは、工場ごとの持ち味を生かし、色や糸を変えることで、新鮮味のある生地が生み出されています。
服づくりやハンドメイドに、また、クリエイターやデザイナーと織物の産地を結ぶ場になるように、そんな思いも込めた取り組みです。そのままラグやカバーにしてもいい、プレオープンでも人気を集めました。
「オンラインストアでファンになったくださった方にも、まずふれて心地よさを体感してほしかったので、念願のオープンになりました」と、玉木さん。
アイテムはどれもほぼ一点モノ。だからこそ、自分になじむ色と巡り合ったときの、よろこびはひとしお。「肌にふれるものだからもともとつくりたかった」というマスク、硬さや重さから解き放ったデニム、締め付け感をなくしたレギンス……。毎日を楽しくするものばかり、体にも心にもやさしいアイテムが揃います。
tamaki niime TOKYO MACHIDA
東京都町田市大蔵町1-3
TEL042-708-9800
11:00〜17:00
月・火曜休
<取材・文/宮下亜紀>