• 普通の日に、心地よく着られる服――。“t.yamai paris”は、そんな「大人の日常着」をコンセプトにしたブランドです。ディレクターを務めるのは、山井自子(やまい・よりこ)さん。夫の孝さんがデザインを主に手掛け、夫婦二人三脚でブランドを続けてきました。シンプルでありながら、どこか可憐さや可愛らしいさも。そして素材や縫製のよさから生み出される着心地のよさ。そこはかとなくパリの匂いを感じる服作りを続ける山井自子さんに、ご自身の秋冬の装いについて教えてもらいました。

    ブランドを立ち上げたのは、1995年のパリ

    文化服装学院を卒業し、アクセサリーブランド“クシュカ”で働いていた山井さん。そうだ、パリに行こう。そう思い立ち、渡仏した夫・孝氏の1年後に山井さん自身もパリへ。一度は帰国したものの、再度ふたりで渡仏し、“t.yamai paris”を立ち上げました。それから26年。10年前に帰国したものの、変わらず、夫婦でブランドを続けています。

    「今はもう、シーズンレス。四季の境目も薄れつつあります。だから着こなしは、衣替えをするというより、重ねることで変えるという発想が正しいのかもしれません。たとえばコットンのワンピースもコートをはおれば冬も着られます。秋冬に発表するコレクションに麻素材があってもおかしくない。自分が心地よければ、決まりにとらわれることはないですよね」

    山井さんは重ね着が上手。リラックスしてるのに楽しいコーディネートを見せていただきました。

    シンプルなコートにカバーオールを合わせる

    画像: シンプルなコートにカバーオールを合わせる

    裾にトリミングを施したコートはブランケットのよう。インのカバーオールはベルベット素材でカジュアルなのにシックな味わい。どちらも“t.yamai paris”の今季の新作。「リラックスしつつも素材と色にこだわりました」。

    アウターの下はフリルたっぷりのリネンブラウス

    画像: アウターの下はフリルたっぷりのリネンブラウス

    胸元のフリルにゆったりとした袖がほんのり甘いブラウスは“t.yamai paris”の先シーズンのもの。「今やリネン素材は春夏に限るものではなくなっていますよね。なにより、この肌触りのよさは年中着たくなる。私はアウターの下は年間を通じて同じものを着ます」。

    サテンのワンピースにはモコモコのニット

    画像: サテンのワンピースにはモコモコのニット

    こちらも自ブランドのワンピース。山井さんはニットのアウターとレギンスをレイヤード。艶やかなワンピースが愛嬌のあるカジュアルに。「ワンピースに光沢があるので、マットなニットとレギンスを。素材をミックスすると楽しいです」。

    「軽くて、機能的で、おしゃれに見える。今欲しいのは、そんな服です」と話してくださった山井さん。詳しいお話は『これからの私が似合う服』VOL.3に掲載しています。

    <撮影/前田晃>


    山井自子(やまい・よりこ)

    アクセサリーブランドの企画、プレスを経て渡仏。パリにて夫の孝氏と“t.yamai paris”を1995 年に立ち上げる。15年以上の間、パリで服作りを続け、2010年に東京に居を移す。現在も国内外の素材、国内の工場での縫製にこだわりつつ、パリの匂いが残る服が好評。

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