にらのこと
にらは、ユリ科ネギ属の多年草で、健康増進や疲労回復に効果を発揮するといわれる緑黄色野菜です。抗酸化力を持つことで知られるβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類をはじめ、カリウムやカルシウムなどのミネラルも豊富に含んでいます。また、特有のにおい成分であるアリシンには、殺菌作用や血液をサラサラにする働きがあります。
旬の時期は3~5月。栽培しやすくどんどん生育するので、ひとつの株から3回収穫できるといわれます。とくに初回(春)の1番刈りは、もっともやわらかくおいしいです。
にらソース ゆで豚あえのつくり方
ごはんと合わせたり、お酒のおつまみにしたり。にらソースはゆで豚以外のお肉や魚など、さまざまな食材に合わせることもできます。
材料(つくりやすい分量)
● にら(粗みじん切り) | 1束分 |
● 豚ロース しゃぶしゃぶ用 | 150g |
● A | |
・しょうが(みじん切り) | 大さじ1 |
・ごま油 | 大さじ3 |
・煮切り酒 | 大さじ2 |
● B | |
・しょうゆ | 大さじ2 |
・塩 | 小さじ1/2 |
● 酒 | 大さじ2 |
つくり方
1 にらとAをすり鉢に入れ、すりこぎでたたきつぶす。次にすりつぶして繊維を少しくずす。Bを加え、ソース状にして、味をととのえる。
2 たっぷりの湯に、酒大さじ2を加え、煮立てたところに豚ロースを1枚ずつ入れてさっと火を通す。氷水にとり、冷めたら水気をていねいにペーパータオルで押さえる。5mm幅に切り、にらソースをかけて混ぜていただく。
冷蔵庫で1~2日保存可能だが、ラップフィルムで空気を遮断してから密封容器の蓋を閉める。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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