とうもろこしのこと
6~8月に旬を迎えるとうもろこしは、イネ科の一年草で、米や麦と並ぶ世界三大主要穀物のひとつです。店頭で見かけるなじみのあるものは「スイートコーン(甘味種)」という品種で、野菜に分類されます。
とうもろこしは栄養価が高く、食物繊維をはじめ、ビタミン、ミネラルもたっぷり含まれています。エネルギー源となる糖質も多いので、食欲がなくなる夏の暑い時季にも食べやすい食材です。見分けるときは、実の状態が確認できるようであれば、粒が先端まで詰まっていて揃っているものを選びましょう。
とうもろこしのおいしいゆで方
皮ごとゆでたあとに室温になるまで蒸らすことで、しわしわにならず、粒にハリが出てシャキッとした食感になります。
ひげも栄養がありおいしいので、取らずにそのまま食べてみてください。
材料(2本分)
● とうもろこし | 2本 |
● 塩 | 大さじ1 |
● 糀味噌 | 適宜 |
つくり方
1 とうもろこしは軸下を切り落として外側の青い皮をはがし、内側の皮を数枚残す。小さい鍋でゆでる場合は、皮ごと半分に切ってもよい。
2 鍋にとうもろこしがかぶるくらいの水を入れて沸騰したら、塩を加え、とうもろこしを入れる。厚手のペーパータオルでふたをして、中火で4~5分ゆでたら、ふたをしたまま室温になるまで蒸らす。いただくときは好みで糀味噌をぬる。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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