料理家の松田美智子さんにあおさの汁 魚醤風味のつくり方を教えていただきました。香りのいいあおさの風味を味わえるシンプルな汁。温め直すとあおさの風味が落ちるので、いただく分をその都度つくるのがおいしくなるポイントです。
あおさ(あおさのり)のこと
あおさは、アオサ科の海藻で、青のりより少し香りが落ちますが、独特の磯の香りが魅力の食材です。フレーク状になったあおさは天ぷらや味噌汁・吸い物の具材など、いつもの食卓に加えると、彩りと他にない味わいをプラスしてくれます。
海藻にはタンパク質、ビタミン、ミネラル、そして食物繊維などの栄養素がバランスよく含まれていますが、あおさはとくに食物繊維が40%以上含まれているのが特徴。1月~4月頃までなら生のものが冷凍であるので、ぜひ新鮮な生のものを味わってみてください。生が手に入りにくければ、乾燥を活用することもできます。
あおさの汁 魚醤風味のつくり方
うま味を足す魚醤は、なければナンプラーでもよいですが、「いしる」など日本の魚醤を使うとやさしい味わいになります。
材料(つくりやすい分量)
● だし汁 | 4カップ |
● 酒 | 大さじ3 |
● いしる(魚醤) | 大さじ1と1/2 |
● 薄口しょうゆ | 小さじ1 |
● あおさ ※生のものがおすすめだが、乾燥でも可 (水にさっと通し、ざるで水を切る) | 1/2カップ |
● 貝割れ大根(根元を3cm切る) | 適量 |
つくり方
1 鍋にだし汁を入れ沸騰したら、酒、いしるを加える。
2 味をみて、あおさを加え、薄口しょうゆでととのえる。
3 器によそい、貝割れ大根をのせる。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
◇ ◇ ◇