(『フランスのおうちごはん クリュディテ』より)
基本のクリュディテ
キャロットラペのつくり方
クリュディテといえば外せない、定番のキャロットラペ。塩もみをしないでつくると、にんじんの食感がより楽しめます。
にんじんらしい香りを生かすために、調味料はごくシンプルにしました。
材料(つくりやすい分量)
● にんじん | 2本(300g) |
● レモン汁 | 大さじ1と1/2 |
● 塩 | 小さじ1/2 |
● こしょう | 少々 |
● サラダ油 | 大さじ3 |
つくり方
1 にんじんは、スライサーなどで細切りにする(チーズカッターで削ってもよい)。
2 ボウルにレモン汁、塩、こしょう、サラダ油を入れて混ぜ合わせる。1を加えて混ぜ、冷蔵庫で1時間ほどなじませる。
*保存期間:冷蔵で5日ほど
クリュディテを使ったアレンジ
キャロットラペとポークの軽い煮込みのつくり方
さらりとしているのに、うまみの強いソース。生クリームににんじんの色が移ってとてもきれいな一皿です。
キャロットラペの酸味で、肉をさっぱりと食べられます。
材料(2人分)
● キャロットラペ(上記参照) | 1/2量 |
● 豚肩ロース肉(ステーキ用) | 2枚(250g) |
● 塩 | 小さじ1/3 |
● こしょう | 少々 |
● サラダ油 | 小さじ1 |
● 白ワイン | 100mL |
● 生クリーム(乳脂肪分40%台のもの) | 100mL |
つくり方
1 豚肉は塩、こしょうをふっておく。
2 フライパンにサラダ油をひいて中火にかける。しっかり熱くなったら豚肉を並べてこんがりとするまで両面を焼く。
3 白ワインを加えてしっかり煮立て、生クリーム、キャロットラペを加える。煮立ったら弱火にしてふたをし、豚肉に火が通るまで3~4分煮る。
4 ふたを取り、火を強めてとろっとするまで煮詰め、塩、こしょう(各分量外)で味を調える。
本記事は『フランスのおうちごはん クリュディテ』(主婦と生活社)からの抜粋です
〈撮影/ローラン麻奈 取材・文/広谷綾子〉
上田淳子(うえだ・じゅんこ)
兵庫県出身。辻学園調理技術専門学校で西洋料理・製菓・製パン技術を習得し、卒業後同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルのレストラン、ベッカライ(パン屋)、フランスのミシュラン星付きレストラン、シャルキュトリーなどで約3年間修業を積む。帰国後、シェフパティシエを経て料理研究家として独立。フレンチベースのおいしい家庭料理のみならず、日々の暮らしに役立つ普段着の料理も得意分野。『フランス人が愛するチーズ、バター、クリーム。』(誠文堂新光社)など著書は多数。
◇ ◇ ◇
「クリュディテ」とは、日々のつくりおきやおもてなしに役立つ、フランスのシンプルな野菜のお惣菜のこと。1種類の生の野菜を調理してつくる、シンプルなサラダを指します。
この本では、フランスの定番である生野菜でつくる料理に加えて、加熱調理するものもご紹介。いずれも日持ちがするので、多めにつくってそのままちょこちょこ食べたり、肉や魚と合わせれば、さっと和えるだけ、加熱するだけで、メインディッシュがあっというまに完成します。
本場フランスでクリュディテに出会った料理家・上田淳子さんが、シンプルな基本のクリュディテ+その簡単アレンジレシピを紹介。また、クリュディテで楽しむアペロ(夕食前の軽い一杯)、朝食や昼食に食べたいサンドイッチや麺類、ごはんものも提案しています。