(『フランスのおうちごはん クリュディテ』より)
基本のクリュディテ
きゅうりのディルピクルスのつくり方
「ディルピクルス」とはきゅうりのピクルスのこと。そのくらい、ディルの香りは必須です。
夏のおいしい時季にたくさん仕込んで。
材料(つくりやすい分量)
● きゅうり | 4本(400g) |
● ディル | 2本 |
● A | |
・酢 | 100mL |
・水 | 100mL |
・砂糖 | 40g |
・塩 | 小さじ1 |
つくり方
1 きゅうりは食べやすい長さに切る。
2 鍋にAを入れて火にかけ、ひと煮立ちさせる。粗熱が取れたら保存袋に1、ディルとともに入れ、袋の空気を抜いて半日以上漬ける。
*保存期間:冷蔵で10日ほど
クリュディテを使ったアレンジ
えびときゅうりのさっと炒めのつくり方
えびときゅうりは中華料理でもおなじみの組み合わせ。
ピクルスを使うと、より手軽にできて、味もばっちり決まります。
材料(2人分)
● きゅうりのディルピクルス(上記参照) | 1/3量 |
● えび(殻付き) | 6尾(150g) |
● オリーブ油 | 大さじ1 |
● 塩、こしょう | 各少々 |
つくり方
1 えびは殻をむいて尾と背わたを取り、片栗粉小さじ1(材料外)と少量の水でもみ洗いする。水で洗い流して水気を拭き、長さを半分に切る。きゅうりのディルピクルスは縦4等分の棒状に切る。
2 フライパンにオリーブ油を入れて中火にかける。熱くなったらえびを入れてさっと炒め、きゅうりを加えてえびに火が通るまで炒める。塩、こしょうで味を調える。
本記事は『フランスのおうちごはん クリュディテ』(主婦と生活社)からの抜粋です
〈撮影/ローラン麻奈 取材・文/広谷綾子〉
上田淳子(うえだ・じゅんこ)
兵庫県出身。辻学園調理技術専門学校で西洋料理・製菓・製パン技術を習得し、卒業後同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルのレストラン、ベッカライ(パン屋)、フランスのミシュラン星付きレストラン、シャルキュトリーなどで約3年間修業を積む。帰国後、シェフパティシエを経て料理研究家として独立。フレンチベースのおいしい家庭料理のみならず、日々の暮らしに役立つ普段着の料理も得意分野。『フランス人が愛するチーズ、バター、クリーム。』(誠文堂新光社)など著書は多数。
◇ ◇ ◇
「クリュディテ」とは、日々のつくりおきやおもてなしに役立つ、フランスのシンプルな野菜のお惣菜のこと。1種類の生の野菜を調理してつくる、シンプルなサラダを指します。
この本では、フランスの定番である生野菜でつくる料理に加えて、加熱調理するものもご紹介。いずれも日持ちがするので、多めにつくってそのままちょこちょこ食べたり、肉や魚と合わせれば、さっと和えるだけ、加熱するだけで、メインディッシュがあっというまに完成します。
本場フランスでクリュディテに出会った料理家・上田淳子さんが、シンプルな基本のクリュディテ+その簡単アレンジレシピを紹介。また、クリュディテで楽しむアペロ(夕食前の軽い一杯)、朝食や昼食に食べたいサンドイッチや麺類、ごはんものも提案しています。