初夏のパーティシーズン到来
みなさん、こんにちは。ロンドンのYukiです。
イギリスでは、英国王チャールズ3世の戴冠式も無事に終わり、初夏とともに気持ちのいいパーティシーズンがやってきました。
この時期は、社交的な国民性もあり、あらゆるイベントを口実に、みんなこぞってピクニックやガーデンパーティ三昧。
雨の多い英国では、天気がいい日にフットボールの試合があるというだけでも成立してしまいます。
イベントを数多くこなすイギリス人だからこそ、パーティ料理の腕は、天才的。サッサっと、おつまみやケーキを用意し、おしゃれに盛りつけます。
知人や友人を招くことも、ストレスフリーで、料理や部屋の準備もひっくるめて自分も一緒に楽しみます。
どうする? 子どもの誕生日会のおもてなし
そんな大人たちの間で育つ子どもたちの社交の場は幼い頃から築き上げられ、週末ともなると誕生日パーティの招待で予定はすぐにいっぱい。
娘の誕生日も、毎年みんなを呼んで、楽しくわいわい祝います。
子どもからリクエストされた今年の誕生日のテーマは、「ハリーポッター」。なかなかの難題に頭を悩ませながら、もうすぐやってくるバースデーに向けて、私の楽しくもあり忙しいカウントダウンの日々がはじまります。
娘の誕生日会は、自家製フムス&野菜スティックで
さて、子どもたちが集まるホームパーティで、お母さんが一番頭を悩ませるのがメニューですよね。
ヘルシーな、おやつやランチでもてなしたいというのが、母親でもある私の思い。そこで今回紹介したいのが、わが家の定番「自家製フムス」です。
大皿にきゅうりやにんじん、セロリー、パプリカなどの野菜スティックをのせ、一口サイズに切ったパンと一緒に自家製フムスをテーブルに。おいしい味はもちろんのこと、色鮮やかな旬の野菜をたくさん取り入れているから一気に、パーティーシーンが華やかに、にぎやかに演出できます。
お誕生日会の当日は……
元気いっぱいに飛び回る子どもたちは、いつもはらぺこ。もちろん市販のスナック菓子や甘いものも用意していますが、みんなが飛びつくその前に、体にもいい野菜スティックとフムスを出すのが私流。
お腹が空いた子どもたちはモリモリ食べてくれますよ。
Yuki流 自家製「豆腐フムス」
フムスはトルコや中東料理では欠かせない一品で、イギリスでも必ずスーパーで見かけます。簡単に手づくりできるのでおすすめです。そして、なんといっても、おいしいんです。
ヨルダンに仕事で行ったときも、毎日、本場のフムスを食べた記憶があるほど。
現地の方に教えてもらったおいしくつくるポイントは、ブレンダーで撹拌する際に、氷と一緒に混ぜること。とてもきめ細やかでクリーミーな口当たりのよいフムスに仕上がります(ブレンダーが氷対応できないものもありますので事前に確認を)。ぜひ、お試しくださいね。
そして、私のフムスはお豆腐と味噌が入っている、特製和風味のフムス。
多めにつくって、ブロッコリーやカリフラワー、アスパラなどの温野菜にかければ、おかずの一品にも早変わりします。
豆腐フムスのつくり方
材料(つくりやすい分量)
<A> | |
● 絹豆腐 | 75g |
● ひよこ豆(ゆでたもの) | 75g |
※ひよこ豆がない場合は絹豆腐を150gに変更し、冷水・氷を使用しない | |
● にんにく | 1/2片 |
● レモンの絞り汁 | 小さじ1 |
● 練りごま | 大さじ2 |
● 味噌 | 小さじ2 |
● オリーブオイル | 大さじ2 |
● 氷(冷水大さじ1で代用可) | 3cm角1個 |
<トッピング用> | |
● イタリアンパセリ | 適量 |
● ひよこ豆(ゆでたもの) | 適量 |
● 好みの野菜 | 適量 |
● パン | 適量 |
つくり方
1 Aのすべての材料を、ミキサーやブレンダーに入れて、滑らかになるまで撹拌する。味噌の量は、好みで調整。器に盛り付け、ひよこ豆とみじん切りしたパセリをちらす。食べやすい大きさにカットした野菜にディップしたり、パンに塗っていただく。
材料はたったこれだけ
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別の器には、トッピング用のひよこ豆を用意しておく
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フムスの材料をブレンダーで撹拌
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どんどん滑らかに
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あっという間に、完成!
Yuki’s tips
●ゆでたブロッコリー、ほうれんそう、アボカドやビーンズなどと一緒に撹拌すれば、さらにヘルシーでカラフルなフムスがつくれます。
●冷蔵庫で約3日間保存できるので、わが家では3倍くらいの量でつくりおきしています。
●サンドイッチのパンに塗るマヨネーズ替わりに使ってもおいしいですよ。
Yuki Gomi(ごみ・ゆき)
料理家、料理講師、フードライター。日本生まれ日本育ち。2004年に渡英し、現在は建築家の英国人夫と一児の母としてイギリス・ロンドン在住。コルドン・ブルー 全科終了後、プライベートシェフからシカゴ、イギリスで日本食を広め、ヨーロッパ、中東などでも活躍。現在は「Yuki’s kitchen 料理教室」オーナー、イギリスの料理学校でのゲストシェフや現地の料理雑誌や新聞、ラジオやテレビにて活動中。元気が出る、ワクワクするようなレシピ。和食の旨みや現地の素材を活かした季節感のある食生活を、世界中のどこからでも可能にしたいのが夢。著書に『Sushi at Home』(ペンギン出版)あり。
HP:www.yukiskitchen.com
Instagram:@yukiskitchen
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『Sushi at Home: The Beginner's Guide to Perfect, Simple Sushi[English Edition/kindle版]』(Yuki Gomi・著/ペンギン出版)