鶏むね肉のこと
鶏むね肉は、脂肪分が少なくあっさりした味わいが特徴。グルタミン酸やイノシン酸などのうま味成分をしっかり含んでいるので、淡白ながらも、鶏本来のうま味をしっかりと味わえる部位です。
加熱しすぎるとパサパサしたり硬くなったりする場合がありますが、ていねいな下ごしらえと調理法の工夫で、しっとりやわらかく仕上げることができます。揚げもの、ソテー、グリルなどにおすすめです。
鶏むね肉のハーブチキンのつくり方
ハーブの風味が効いたサラダチキンは、和洋中、さまざまな料理のアレンジに活躍します。
野菜とあえてサラダにしたり、サンドイッチの具材にしたり、そうめんにのせても美味。
材料(つくりやすい分量)
● 鶏むね肉……1枚 | |
● A | |
・ナンプラー……大さじ1 | |
・白ワイン……大さじ2 | |
・白こしょう……少々 | |
●B | |
・タイム……2茎 | |
・ローズマリー……2茎 | |
●C | |
・サワークリーム……大さじ3 | |
・タイム(葉先)……小さじ1 |
つくり方
1 鶏むね肉は余分な皮と脂を取り除く。A、Bをあわせ、ジッパー付き保存袋などに入れてもみ込み、真空状態にして15~30分寝かせる。
※真空パック機を利用するとなおよい。またはストローなどを使って、ジッパー付き保存袋の中の空気を抜く。
2 鍋にたっぷりの水を入れて火にかけ、湯の温度が60℃になったら1を袋のまま入れる。重しを置いて食材全体が湯につかるようにする。ふたをして30分低温調理する。
※湯の温度が下がったら火を入れて60℃を保つようにするとよい。
3 鶏むね肉を袋から取り出し、食べやすい大きさに切る。皿に盛り付け、よく混ぜたCを添える。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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