(『Then&Now』より)
Cooking with Herbs
ハーブをたくさん使った体にいい料理
私が作る料理に特別な材料はいりません。それは食材のほとんどが野菜だから。いつの季節も旬の野菜は味も香りも濃く、滋味豊か。できるだけシンプルに調理して、野菜の美味しさをストレートに味わいたいと思っています。
調味料なども植物性のものが中心。そこにハーブやスパイスを使うと味に変化や奥行きが出て、普段の料理を簡単にアップデートすることができます。
バジル・タイム・ローズマリーやフェンネルなど、日頃から出番の多いハーブは庭で育て好きなだけ摘んで気軽に楽しんでいます。
めずらしいハーブを買ったときは新鮮なうちにたっぷり使って食べきるよう心がけ、日持ちのする乾燥ハーブを利用することも。
ハーブの合わせ方はいつも自己流。これを足すとどんな味になるのかな? とインスピレーションが湧いてきます。相性にこだわり過ぎずにトライアル&エラーを繰り返していると、意外な発見があるのもハーブ料理の魅力です。
ハーブ入りポテトサラダのつくり方
ディル、バジル、イタリアンパセリの香りとほんのり下味を付けたじゃがいもの風味で、マヨネーズを使わなくても味が決まります。
仕上げはお皿の中で。塩で味を調えながら混ぜ合わせるとゲストから歓声が上がります。
材料(6〜8人分)
● じゃがいも(男爵) | 1kg(6〜7個) |
● A | |
・野菜ブイヨン(粉末か顆粒) | 小さじ1 |
・熱湯 | 大さじ2(この熱湯でブイヨンを溶いておく) |
・赤ワインビネガー | 大さじ2 |
● ドレッシング | |
・粒入りマスタード | 小さじ1 |
・塩(マルドン) | 小さじ1/2 |
・こしょう | 少し |
・赤ワインビネガー | 45mL |
・EXVオリーブオイル | 150mL |
● B | |
・紫玉ねぎ | 1/4個(みじん切り) |
・ケッパー | 大さじ2(みじん切り) |
・ディル、バジル、イタリアンパセリ(生) | 各大さじ3(細かく切る) |
・ラディッシュ | 5、6個(薄くスライス) |
つくり方
1 じゃがいもはよく洗って半分に切る。皮は好みでむいても、むかなくてもいい。
2 大きな鍋に水3L+大さじ1の塩(分量外)を沸騰させたところにじゃがいもを入れて、串が通るくらいのやわらかさになるまで15〜20分ゆでる。
お湯を捨て、じゃがいもの入った鍋にキッチンタオルをかけてさらに10分蒸らす。
ポテトがまだ熱いうちに食べやすい大きさに切って、大きめのボウルに入れ、Aと混ぜ合わせておく。
じゃがいもはゆであがりの熱いうちに下味を付けておくと、だんぜん美味しさが違います。
3 ドレッシングを混ぜ合わせて味見しながら塩加減などを調整。ポテトにかけて混ぜ合わせ、軽く合わせたBをポテトに加えてさらに混ぜる。
※ 本記事は『Then&Now』(扶桑社)からの抜粋です
〈撮影/須藤敬一 取材・文/向井真樹〉
結城アンナ(ゆうき・あんな)
1955年スウェーデン生まれ。夫は俳優・岩城滉一氏。著書やSNSで自らの心地よいライフスタイルやファッションを発信。そのシンプルで自然体な暮らし方は世代を超えて支持されている。自身の描くイラストにも注目され、2022年12月、初の個展を開催。雑誌やトークショーなど多方面で活躍中のポジティブエイジング。著書に「自分をいたわる暮らしごと」「Anna’s Cookbook/季節の食卓」(主婦と生活社)「北欧が教えてくれたシンプルな幸せの見つけ方」「アンナ流 大人の心地よい装い」(宝島社)
Instagram:@ayukihouse
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心と体がより健康になるために結城アンナさんがたどり着いた、オーガニックでちょっとSDGsな暮らし。
料理、ファッションはもちろん、家族のこと、愛犬の保護犬のことなど今の結城アンナを語る上で欠かせない思いが詰まった、美しい一冊です。
本人が描いた絵本も掲載されています。シニア世代に入ろうとする女性が少しでも生き生きと、素敵に暮らしてもらいたい、そんなアンナさんからのメッセージが詰まっています。