あるものを最後まで使いきったり、再利用やリメイクをして生かしたり。小さなアイデアで、楽しく、やさしい暮らしを実践できます。「はかり売りとものさし トロッコ」の阿部慎平さん・下山千絵さんに、買い物グッズのつくり方を教えていただきました。パン屋さんに手づくりの袋を持って行ってみませんか? 布好きな下山さんが考えてくれた効率的な方法です。
(『天然生活』2020年8月号掲載)
(『天然生活』2020年8月号掲載)
布幅を生かしたパン袋と多用布
一般的な110cm幅の生地をむだなく使えるつくり方です。
ひもはあってもなくてもお好みで。バゲット用の袋はあえて長めにして、ほこりなどが入らないようにしています。
油汚れがついたら、アルカリウォッシュでつけ置き洗いすれば、きれいになります。
材料
● 生地 | 1.1m幅×1m |
● 好みでひも | 適量 |
*イラストの寸法は目安です。お手持ちの布を余すことなく活用してほしいので、バゲット袋の寸法と多用布を正方形で設定する以外は、残った布地を自由に使ってください。
つくり方
1 イラストを参考に、生地を裁断する。
2 多用布は、生地端を三つ折りにして縫い、それ以外は、袋状に縫う。好みでひもをつける。
多用布
多用布は端を縫う。いろいろなサイズがあると便利。45~70cm四方がとくに使いやすい。
*数字の単位はすべてcm(センチメートル)です。
小さいパン袋
余り部分は小さいパン袋をつくると便利。パン袋を入れる袋としても。巾着にしなくてもOK。
バゲット用パン袋
巾着にしても、ひもを付けてもOK。布端はパンくずが入らないように折り込んで縫う。仕上がり幅は16cmぐらい。洗って縮むことを想定して。
箸袋
残ったはぎれは、袋にしておくと便利。これは箸袋として活用。
〈撮影/古瀬 桂 取材・文/遊馬里江〉
阿部慎平(あべ・しんぺい)・下山千絵(しもやま・ちえ)
ともに一級建築士。「ゼロウェイスト」をコンセプトに、札幌の「space1-15」にて、土日のみ「はかり売りとものさし トロッコ」を営む。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです