(『天然生活』2021年10月号掲載)
素材選びと少しの工夫で、喫茶店の味に
自宅で喫茶店気分を味わえたなら……。喫茶店を愛する髙山かづえさんに、全国の喫茶店で覚えた定番の味を教えていただきました。
今回のレシピのなかで、髙山さんが自宅でよくつくるのは、コーヒーゼリー。
「いつものコーヒーを淹れるついでに多めに抽出しておきます。私は深煎りが好きですが、浅煎りなどいろいろな種類でつくってみてもいいですね。オレンジピールを上にのせるスタイルは、東京・吉祥寺『コーヒーホール くぐつ草』をイメージしました」
素材選びや少しの工夫で、ぐんとお店の味に近づきます。
コーヒーゼリーのつくり方
手軽につくれるので、好みのコーヒーでいろいろな味を楽しんで。ゼラチンを溶かしたあと、氷水で急冷するのがおいしさのポイントです。
材料(2人分、150mⅬ程度のグラス2個分)
● 挽いたコーヒー豆(深煎りがおすすめ) | 30g |
● 粉ゼラチン | 小さじ2(6g) |
● グラニュー糖 | 大さじ3 |
〈クリーム〉 | |
・生クリーム | 大さじ3 |
・砂糖 | 小さじ2 |
● オレンジピール | 適宜 |
つくり方
1 粉ゼラチンは、大さじ1の水(分量外)で5分ふやかす。コーヒー豆を1と1/2カップの湯(分量外)で抽出する。コーヒーをボウルに入れ、熱いうちにゼラチン、グラニュー糖を加え、ゼラチンが溶けるまで、泡立たないようによく混ぜる。
2 別のボウルに氷水を入れ、1のボウルの底を冷やしながら混ぜ、粗熱が取れたらグラスに等分に注ぎ入れて、ラップをかけ冷蔵庫で2時間以上冷やし固める。
3 クリームの材料をボウルに入れ、とろりとする程度に泡立てる。2が固まったら、等分に流し入れる。好みでオレンジピールのせん切りをのせる。
〈料理/髙山かづえ 撮影/大沼ショージ スタイリング/荻野玲子〉
髙山かづえ(たかやま・かづえ)
大分県出身。料理研究家、ワインソムリエ。雑誌や書籍、広告などを中心に活躍中。おいしく簡単につくれるレシピが人気。著書に『純喫茶レシピ』(誠文堂新光社)など多数。最新著書『レンジでかんたん、体ととのう スープの冷凍ストック&アレンジ』(マイナビ出版)が2023年9月に発売。
インスタグラム:@kazuetakayama
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです