2023年の夏の、ギリシャ旅行の思い出
みなさん、ロンドンからこんにちは。Yukiです。
長いようで短かったイギリスの今夏。ほかのヨーロッパの国や日本とは違って、気温がそこまで上がらず、楽しみにしていた夏服を着るチャンスもなかなか訪れず……。
そんな私の気持ちを救ってくれたのが、毎年恒例の家族旅行です。
太陽を求めてギリシャ島へ。6000以上もあるギリシャ島から数島選び、10日ほど過ごします。
ロンドンの忙しさとは反対に、島ではのんびりと過ごしました。新しいビーチを発見しては、今日は昨日と違った浜辺へ。毎日が新しい発見の連続でした。
そんなギリシャ旅行の楽しみのひとつが、いちじくです。いちじくはホテルの庭や道端で実をつけ、いたるところで出合えます。もちろん、朝食時間にも。
たっぷりのギリシャヨーグルトに甘く熟したいちじくを乗せ、はちみつをとろりとかけていただきます。とってもおいしいんですよ。
贅沢でシンプルなホリデーは、私と家族のささやかなご褒美です。
Yuki流おやつ 「バナナでつくる、ヨーグルトアイス」
おいしいアイスの秘密は、冷凍バナナ
今回はこの夏の思い出から、いちじくとはちみつのヨーグルトアイスクリームを紹介しますね。
今回のレシピの秘密は、凍らせたバナナ。主役ではなく影のお助け的な存在。卵を使ってカスタードをつくる手間もいりません。熟したバナナはいつも一口サイズに切って冷凍庫で保存。アイスの冷却時間も短縮されて、口当たりが滑らかに。自然の甘みがアイスをよりおいしく仕上げてくれます。
ギリシャヨーグルトのように濃厚なヨーグルトを選ぶのもおいしくできる秘訣です。水分の多いプレーンヨーグルトは、ざると良質なキッチンペーパーで水切りします。冷蔵庫で2~4時間ほどでかなり濃厚なヨーグルトになるはずです。いちじくの代わりに、イチゴやお好みのフルーツでもおいしく仕上がりますよ。
材料(1~2人分)
● バナナ | 1本(130~150g) |
● いちじく | 500g |
● はちみつ | 1/4カップ |
● プレーンヨーグルト(無糖) | 1カップ |
※おすすめは、ギリシャヨーグルト | |
● バニラエッセンス、もしくはバナナビーンズペースト | 小さじ1/2 |
下準備
a 保存容器を冷凍庫で冷やしておく。
b バナナは皮をむき、1cm幅に切ったあと、冷凍しておく。
つくり方
1 ヨーグルトを水切りし、水分を切る。
2 いちじくを洗い、皮ごと半分切る。
3 ボウルに1の水切りしたヨーグルトと2を入れ、ミキサーまたはハンドブレンダーで滑らかになるまで攪拌する。
4 3にはちみつ、バニラエッセンスと、bを加えて、さらに滑らかになるまで撹拌する。
5 aの容器に流し込み、冷凍庫で冷やす。1時間おきに取り出し、泡立て器などで空気を入れるようによく混ぜる。冷凍庫で4、5時間ほど、しっかり冷やし固める。(アイスクリームメーカーで仕上げるつくり方も可)
6 5が固まったら、冷蔵庫から取り出し、器に盛っていただく。
あまさ控えめなので、お好みのはちみつやシロップ、フルーツソースなどをかけて、どうぞ召し上がれ。
Yuki Gomi(ごみ・ゆき)
料理家、料理講師、フードライター。日本生まれ日本育ち。2004年に渡英し、現在は建築家の英国人夫と一児の母としてイギリス・ロンドン在住。コルドン・ブルー 全科終了後、プライベートシェフからシカゴ、イギリスで日本食を広め、ヨーロッパ、中東などでも活躍。現在は「Yuki’s kitchen 料理教室」オーナー、イギリスの料理学校でのゲストシェフや現地の料理雑誌や新聞、ラジオやテレビにて活動中。元気が出る、ワクワクするようなレシピ。和食の旨みや現地の素材を活かした季節感のある食生活を、世界中のどこからでも可能にしたいのが夢。著書に『Sushi at Home』(ペンギン出版)あり。
HP:www.yukiskitchen.com
Instagram:@yukiskitchen
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『Sushi at Home: The Beginner's Guide to Perfect, Simple Sushi[English Edition/kindle版]』(Yuki Gomi・著/ペンギン出版)