新しい服を買わずに1年半
新しい服を買わなくなり1年半がすぎました。その間、⼿にしたのは浴⾐⽤の帯です。こちらは浴⾐を着るためにどうしても必要になり、ずいぶん考えたのち購⼊しました。それ以外は、それまでの服だけがクローゼットにはいっています。
服を買わなくなり改めて思ったのは「それでも⼗分服がある」と「もっと少なくていい気がする」ということです。「服欲」が満たされないと思っていたのに、実際はその反対で「減らしたい」という気持ちになりました。そんな気持ちの動きもあり、服の「数」を決めることにしました。⾃分が持っていて気持ちのいい服の数──枚数を決めることにしたのです。
服の数は1または素数に決めた
数を決めるルールは、⾃分にとって「必要な数」と⾃分的に「すきな数」にしました。わたしは素数がすきなので、服の数を1または素数にすることにしました。これを⾔うと「え?!」と⾔われるので、⾃分ひとりの胸に秘めたルールです。
Tシャツなど、暑い季節、毎⽇着るものは5枚。3シーズン着るブラウス的なものも5枚。下着は5枚または7枚。そのなかで「これはもう着ない」というものは⼿放し、数的には素数ではないけれど、すでにあり置いておきたいものはそのままにしました。こういうところはあまり厳密にしていません。
わたしのクローゼットの中身
いまクローゼットにあるのは、薄⼿のパンツ3本(ウール)、厚⼿のパンツ1本(ウール)、ワンピース3枚(ウール・コットン)、ロングスカート1枚(コットン)。セットアップ2セット(コットン、ウール)。⻑袖ニット3枚、半袖・ノースリーブニット3枚。薄⼿のコート1枚、真冬⽤のコート1枚。などです。その他、何か作業するとき(引っ越しなど)⽤に着られるニットやパンツ。
さっとはおれる薄いダウンベストとダウンもあります。服を⼿放す時の基準としては「違和感がある」ということの他、重い、窮窟、肌ざりがよくない、体型をカバーできないなど、⾃分にとってマイナスになるものを減らすことにしました。服のサイズは変わらなくても、腕まわりなどの変化できつく感じたり、腰の辺りがツレたりします。そういうものは着なくなりがちなので⼿放しました。
違和感のある服を減らすと、好きな服だけが残った
服が最も多かったのは40歳前後です。ウォークインクローゼットの⽚側⼀⾯は服がかかっていました。その頃に⽐べると1/3になりました。もっと少ない⽅もいると思いますが、何⼗枚もTシャツを持っていた過去を思うと、ずいぶん少なくなりました。
やわらかな⽣地で、少ない数を持ち、クリーニングや洗濯をしながら清潔に着る。そうしていくともう少し服の数は減らせそうですし、髪の⾊が変わったらまた変化するでしょう。
服は、その時その時の⾃分と時代の空気や感性とリンクしています。そんな空気を楽しみつつ「かろやかに」と思います。
60歳までのメモ
1 ⾃分に必要な服の数を⾒直してみる
2 必要とともに「あるとうれしい」を考えてみる
3 持っている服の数や種類を把握しておく
4 装いは無理をしない(寒い暑いに気を配る・重いきついにも素直に)
5 清潔感を⼤切に
広瀬裕子(ひろせ・ゆうこ)
エッセイスト、設計事務所岡昇平共同代表、other: 代表、空間デザイン・ディレクター。東京、葉山、鎌倉、香川を経て、2023年から再び東京在住。現在は設計事務所の共同代表としてホテルや店舗、レストランなどの空間設計のディレクションにも携わる。近著に『50歳からはじまる、新しい暮らし』『55歳、大人のまんなか』(PHP研究所)他多数。インスタグラム:@yukohirose19
10月13日(金)19:00〜無印良品吉祥寺マルイで、トークイベント予定。