水切りヨーグルトのつくり方
ボウルに目の細かいストレーナーをのせ、ペーパータオルを敷き、ヨーグルトを入れラップをします。やわらかい仕上がりにしたいときは2〜3時間、しっかり水を切りたいときはひと晩冷蔵庫に入れておきます。ざるの上にできた乳脂は濃厚でありながらさっぱりとした味わいで、そのままはちみつをかけていただくなど、料理やお菓子にさまざまに使えます。
下にたまった水分は乳清(ホエー)といい、ヨーグルトと同じく、乳酸菌、カルシウム、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、たんぱく質など栄養たっぷり。ホットケーキやパンケーキをつくる際の水や牛乳の代わりに使えば、ふわふわに。また肉料理に使えば肉がやわらかくジューシーに仕上がります。
鶏肉ときのこの乳清煮込みのつくり方
乳清のほどよい酸味とうま味が詰まったスープが絶品。秋にぴったりのメニューです。
材料(つくりやすい分量)
● 鶏もも肉 | 1枚 |
● 乳清 | 1カップ |
● 玉ねぎ | 1/2個 |
● タイム | 2、3茎 |
● しめじ | 1パック |
● 赤ピーマン | 1個 |
● 塩、白こしょう | 適量 |
● 薄力粉 | 適量 |
● オリーブオイル | 大さじ1 |
● にんにく(スライス) | 小さじ1 |
● チキンスープ | 1カップ |
● 白ワイン | 大さじ2 |
● ナンプラー | 大さじ1 |
● 白こしょう | 少々 |
つくり方
1 鶏肉は余分な脂を取り、皮目に串で穴をあける。肉こぶの厚みあるところは観音開きにして厚みを均一にし、ほかも繊維に沿って下包丁を入れ、4〜5等分に切る。塩、こしょうをして、薄く薄力粉をまぶす。
2 しめじは石づきを取り、ばらしておく。赤ピーマンはへたとワタを取り、果肉の厚みを均等にしてせん切りにする。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。
3 鍋にオリーブ油を熱し、1を皮目を下に並べ、ふたをして焼く。皮に焦げ色がつき始めたら返し、反対側も焼く。
4 鶏肉を取り出し、にんにくと玉ねぎを入れて、鍋底をこそぎながら炒める。しんなりしたら、しめじを加え、鶏肉を鍋に戻す。
5 乳清を加え、量を加減しながらチキンスープも加える。タイム、白ワインを入れ、ふたをし、沸いたらあくを取り、弱火にして10分ほど煮る。
6 味をみて、ナンプラーを加える。赤ピーマンを加えて火を止める。
ヨーグルトのこと
牛乳などの乳に乳酸菌を加え、発酵させてつくるヨーグルト。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内で善玉菌として働き腸内環境を整えます。腸内環境が整うと免疫力が上がるという研究も。毎日の食生活に積極的に取り入れたい食材です。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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