娘が好物の野菜とは?
みなさん、ロンドンからこんにちは。Yukiです。
秋は、果物や木の実や野菜の豊富な季節ですね。冬に向けて、ジャムづくりなどの保存食料理にも力が入る時期で、料理を楽しむにも、ぴったりです。
今回テーマにした食材は、鮮やかな緑黄色野菜のブロッコリー。免疫力を高めたりビタミンが豊富で、わが家の日々の食卓にも、必ず一品は並ぶおなじみの食材です。
確実に毎日1株は食べていて、ときには茹でたり蒸しただけのシンプルな調理で、もちろん、フムスなどのディップと一緒におやつの代わりやおつまみにモリモリ食べることもあります。おかげで、ブロッコリーは娘も大好きです。
今回は、娘のブロッコリー好きのきっかけとなった、レシピを紹介します。
簡単でヘルシーなブロッコリー料理
まずは、わが家のスーパーフード、ブロッコリーや緑野菜を更に効果的に栄養を逃さずに茹でる為のポイントから。大切なのは、硬めに茹でてざるにあげ、そのまま冷ますこと。
ビタミンは水に溶け出すので、水にさらして冷ましてしまうと折角の栄養価も激減。ざるにあげて冷ましている間に少しずつ火は通るので、冷めたときにはちょうどよい硬さに仕上がります。
……ちょっと、おまけのすり鉢の話
今回のメニューは、くるみをすり鉢で細かく砕いて、ねりごまやはちみつ、そしてしょうゆを加えて混ぜるだけの簡単料理です。
ちょっと、話は脱線してしまいますが、日本のすり鉢は、いろいろなサイズやデザインがあって、素晴らしいですよね。日本に帰るたびに購入しています。ナッツなどをするのにとても便利な道具だな、って思います。
イギリスにもモルタル&ペストルという、すり鉢に似たような道具がありますが、石やセラミックス製でとても重くて……。タイカレーやパスタソースをつくるときなど、重宝しています。
Yuki流の小鉢「ブロッコリーのくるみ和え」
くるみとはちみつのやさしい甘さが絶妙で、イギリス人にも大好評のレシピです。もちろん、すり鉢がなくても、ミルなどの家電を使って簡単にくるみを擦ることもできます。
インゲン豆やアスパラガスなども混ぜてもおいしいんですよ。いろいろな具材を試してみてください。
今回の写真では、サクサクのスナックえんどう豆をブロッコリと一緒につかっています。ブロッコリーは茎も栄養価が高いため、ぜひ、しっかり使い切ってくださいね。
材料(1~2人分)
● ブロッコリー | 200g(1株)※ |
※えんどう豆と各100gで代用も可能 | |
● くるみ | 1/4カップ |
● ねりごま | 大さじ1~1・1/2 |
● はちみつ | 好みで大さじ1 |
● しょうゆ | 大さじ1 |
● 塩 | 約小さじ1 |
● 水 | 大さじ1/2 |
つくり方
1 ブロッコリーは子房に切り、茎の部分は、皮をむいて1cm角に切る。
2 鍋に1.5リットルほどの水(分量外)を沸騰させたら塩小さじ1程度(分量外)を加え、2分を目安にブロッコリーをゆでる。新鮮なものは火の通りが早いので、早めにザルにあげてしっかりと水気を切る。若干硬めに茹でるとよい。常温で冷ます。
3 くるみはからいりをし粗くくだいたのち、すり鉢でする。そこに、はちみつとしょうゆ、ねりごまを加え、さらによく混ぜる。調整する場合は、少量の水を加え、みその硬さを目安に調整する。ゆでたブロッコリーを混ぜて出来上がり。
Yuki Gomi(ごみ・ゆき)
料理家、料理講師、フードライター。日本生まれ日本育ち。2004年に渡英し、現在は建築家の英国人夫と一児の母としてイギリス・ロンドン在住。コルドン・ブルー 全科終了後、プライベートシェフからシカゴ、イギリスで日本食を広め、ヨーロッパ、中東などでも活躍。現在は「Yuki’s kitchen 料理教室」オーナー、イギリスの料理学校でのゲストシェフや現地の料理雑誌や新聞、ラジオやテレビにて活動中。元気が出る、ワクワクするようなレシピ。和食の旨みや現地の素材を活かした季節感のある食生活を、世界中のどこからでも可能にしたいのが夢。著書に『Sushi at Home』(ペンギン出版)あり。
HP:www.yukiskitchen.com
Instagram:@yukiskitchen
<写真/yuki>
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『Sushi at Home: The Beginner's Guide to Perfect, Simple Sushi[English Edition/kindle版]』(Yuki Gomi・著/ペンギン出版)