(『うちの豆皿つまみ絶品レシピ』より)
飛田和緒さんの、つまみになる常備菜
その季節においしい食材を使って、最もシンプルに調理した料理こそ、毎日食べ続けても飽きないおかずです。
ごく少ない調味料でつくる、しみじみおいしい常備菜を長年つくり続けてきた飛田和緒さんには、お酒に合う常備菜を紹介してもらいました。
保存容器に詰まったおかずがいくつかあれば、ちょっとずつ豆皿に盛り合わせてすぐに晩酌が始められます。
ひと味違う本格味玉
「台湾風漬け卵」のつくり方
和風の煮卵に比べると色が真っ黒ですが、見た目の色ほど味は濃くなくて、こっくりした味わいでうまみがあります。
材料(つくりやすい分量)
● 卵 | 6個 |
● A | |
・烏龍茶(濃いめにいれたもの) | 150mL |
・しょうゆ | 80mL |
・砂糖 | 30g |
・オイスターソース、紹興酒 | 各大さじ1 |
・八角 | 1かけ |
・五香粉 | 少々 |
つくり方
1 卵は熱湯から5~6分ゆで、冷水に取って殻をむく。5分だとゆるめの半熟に仕上がる。
2 Aを小鍋に入れてひと煮立ちさせて冷ます。
3 2の漬け汁を保存容器に入れ、ゆで卵の水気をひとつずつ丁寧に拭いて漬ける。2~3時間で味がつく。黄身をねっとりとさせたければ一晩冷蔵庫におく。
*食べるときにパクチーなどを添える。
*日持ちは冷蔵庫で2~3日。
まんべんなく色がつくように、たまにひっくり返すとよいでしょう。
飛田和緒さんのとっておき豆皿
「お気に入りの豆皿を教えてください」との要望に応えて、選んでくれた1枚。
長野の「夏至」で購入した岸野寛さんの皿。わが家は白い皿が多く、色ものが少ないので重宝しています。
本記事は『うちの豆皿つまみ絶品レシピ』(主婦と生活社)からの抜粋です
〈撮影/木村 拓(東京料理写真)取材/広谷綾子〉
飛田和緒(ひだ・かずを)
東京都生まれ。会社員、主婦を経て、30代半ばから料理家として本格的に活動を始める。夫と娘の3人家族。神奈川県の海辺の町に暮らし、季節の素材を使ったシンプルな家庭料理を提案する。中でも常備菜は得意料理で人気が高い。
◇ ◇ ◇
6人の料理人&料理家が提案する、豆皿にのせてちょこちょこつまみたい、絶品おつまみの傑作レシピ集。うちにいながらにして、お店のようなスタイルでしっとりとお酒が楽しめるようになる、豆皿にのせておいしいつまみばかりを集めた1冊です。
提案するのは、人気の居酒屋店主や今をときめく料理家の先生たち、計6人。少量ですぐにつくれるもの、つくりおきできるものなどバラエティに富んだつまみが次々登場します。