• 「幸せに近づくコツは、失敗しても、自分にダメだしせず、何でも試してみること」と話すのは、「ギャラリーfève」オーナーの引田かおりさん。今年こそ、何か新しいことにチャレンジしたい。そんな思いをかなえるヒントを、暮らし上手な引田さんに聞きました。
    (『天然生活』2022年2月号掲載)

    10個の願いを新月に書き出す

    画像: 10個の願いを新月に書き出す

    書くのは新月を迎えてから8時間以内。これで4冊目で、ギャラリーのそばに家が見つかるなど、書いた願いがかなってきたそう。

    「家族が健康になりますようにではなく、家族が健康になるよう最善を尽くします、と自分主体で書くことが大切。書くことで目標に向かって具体的に行動するため、かないやすくなるのだと思います」

    朝食には旬のフルーツを

    画像: 朝食には旬のフルーツを

    引田さんいわく「毎朝、どっさり」用意するのは、2、3種類の旬の果物。夫婦ともに「朝食べる果物は金」といわれて育ったそうで、結婚してから40年以上、続けています。

    「果物に含まれる酵素が、胃腸の消化機能を助けてくれるそうです。季節を感じながらジューシーな果物をいただくと、その日一日をすがすがしい気持ちで過ごすことができます」

    青竹で、運動不足解消

    画像: 青竹で、運動不足解消

    週1回、パーソナルトレーナーのトレーニングを受けているものの、日常でふくらはぎを鍛えたいと始めた新習慣。高知県の竹店から取り寄せた青竹で、足裏を刺激し、かかとの上げ下げを100回行います。

    「いつでもできるようにリビングに置いています。食べ過ぎた翌日は足裏が痛くなるなど、体の変化に気付きやすくなりました」

    毎朝欠かさず玄関をふき掃除

    画像: 毎朝欠かさず玄関をふき掃除

    水で濡らした3枚重ねのキッチンペーパーで、三和土をすみずみまでふきます。

    「玄関は、神社でいえば鳥居のようなもの。人も物もここから入ってくるので、きれいにして悪いものが入ってこないように結界を張るイメージです。7、8年、ほぼ毎朝続けています」

    毎日ふいていても一日たつと汚れ、翌朝、蜘蛛の巣が張っていることもあるのだとか。

    自身の直感を大切に、まずは一度始めてみる

    「新しい趣味や習慣を始めるのは、人から勧められたり、アンテナに引っかかって、興味をもったりしたとき。いいなと思ったら、すぐに始めてみるタイプです」と語るのは、「ギャラリーfève」オーナーの引田かおりさんです。

    「ピンときたら後回しにせず、直感を信じて試す」と、その言葉通り、新月ノートの願いごとは作家さんとの雑談で知り、玄関掃除は片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんの本でと、すべてのきっかけは日常のほんの小さな出合いから。それでも引田さんの「いいこと」は、もう何年も続いています。

    「すぐにやめちゃうことも、たくさんありますよ。でもそれでいいと思うんです。よさを感じられれば自然と続けられて、毎日が楽しくなるのではないでしょうか」

    楽しいこと、明るいほうに意識して目を向けて

    とはいえ、その一歩を踏み出すのが難しいこともあります。

    「躊躇してしまうのは、失敗したくないと思うからじゃないかな。でもうまくいかなくたっていい。私も取り寄せた果物がイマイチだったとか、たまに失敗していますよ。そんなときも自分にダメ出しせず、なんでも試してみたほうが、幸せに近づけると思います」

    引田さん自身、若いころはネガティブなところがあり、夫のターセンさんに「修道院から嫁をもらったみたい」といわれるくらい、まじめで心配性だったのだとか。明るい性格の夫の影響もあり、失敗を恐れず、意識して好きなことや楽しいこと、おいしいものを見つけるようにしたら、行動的になれたそうです。

    「気になったことは、まず取り入れてみること。小さなことでも日常を支えてくれるし、いまより楽しい日々がやってくるはずです」


    〈撮影/山川修一 取材・文/長谷川未緒〉

    画像: 楽しいこと、明るいほうに意識して目を向けて

    引田かおり(ひきた・かおり)

    東京・吉祥寺で「ギャラリーfève」とパン屋「ダンディゾン」を夫とともに営む。センスのよいもの選びに定評があり、ていねいな暮らしぶりにファンも多い。『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)など著書多数。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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