たらの芽のこと
たらの芽とは、ウコギ科の落葉低木「タラノキ」の新芽のこと。タラノキは日本全国に自生する植物で、たらの芽は「春を告げる山菜」のひとつとして親しまれてきました。天然物の旬は、採れる場所の気候にもよりますが4~5月ごろ、ハウス栽培物は3月ごろがピークです。
苦味と香りがごちそうのたらの芽。根元がふっくらと太く、芽の先まで緑色でピンと張っているものを選びましょう。
たらの芽の下処理の仕方
1 根元のかたいところを切り落とし、木の幹のような茶色い部分をむきとり、根元にある赤茶色い葉のようなはかま部分を取り除く。
2 根元に1cm程度の一文字の切り込みを入れる。
たらの芽の焼きびたしのつくり方
煮すぎず仕上げるのがポイント。たらの芽の苦味が引き立ちます。
材料(2人分)
● たらの芽 | 8個 |
● ごま油 | 大さじ1と1/2 |
● だし汁 | 1カップ |
● 酒 | 大さじ1 |
● 塩 | 小さじ1/2 |
● 味噌 | 大さじ1/2 |
● しょうが汁 | 小さじ1 |
つくり方
1 鍋にだし汁を沸かし、酒、味噌を加え、味をみて塩でととのえる。火を止め、しょうが汁を加え、冷ましておく。
2 下処理をしたたらの芽をボウルに入れ、ごま油を加えてからめる。焼き網に並べて250℃のオーブンで約5分焼く。
3 1に2を入れ、30分ほどおく。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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