• 料理研究家の松田美智子さんにしじみの濃厚貝汁のつくり方を教えていただきました。しじみのうま味と栄養がつまったスープ。二日酔いにもおすすめです。

    しじみのこと

    画像: しじみのこと

    日本に生息している代表的なしじみは、淡水にすむマシジミ、海水と淡水が混ざり合う汽水域にすむヤマトシジミ、琵琶湖にしかいないセタシジミの3種類。市場に出回るしじみの99%以上はヤマトシジミです。ヤマトシジミの産地として知られるのが島根県にある宍道湖。全国の漁獲量の4割以上を占めています。

    古くからしじみは二日酔いによいといわれていますが、しじみには、タウリンアラニンオルニチンなどの肝臓の働きを助けるアミノ酸が豊富に含まれています。また、貧血に効果のある鉄分をはじめ、カルシウム亜鉛などミネラル、赤血球を増やすビタミンB12など、ビタミンも豊富。疲れがたまっていると感じたら積極的に取り入れましょう。

    しじみの砂抜きの仕方

    しじみをボウルに入れて、殻と殻を静かに両手でこすり合わせるようにして、流水で洗う。 ざるに移し水けを切り、しじみをボウルに入れる。水1Lに対して塩小さじ1を加えて、30分ほど砂抜きをする。

    画像1: しじみの砂抜きの仕方
    画像2: しじみの砂抜きの仕方

    しじみの濃厚貝汁のつくり方

    画像: しじみの濃厚貝汁のつくり方

    しじみのうま味がたっぷりの濃厚貝汁。心も体も元気になりそう。

    材料(つくりやすい分量)

    画像: 材料(つくりやすい分量)
    ● しじみ(砂抜きしておく)400g
    ● 水1L
    ● 酒1/4カップ
    ● 塩小さじ1弱
    ● 薄口しょうゆ小さじ1/2
    ● 三つ葉2〜3本
    ● しょうがの絞り汁適量

    つくり方

     鍋にしじみと水を入れ、30〜40分ほどコトコト煮る。しばらく煮たところで酒を加える。ふかないように、渡し箸をしてふたをする。途中あくをすくい、水が蒸発したらその分、水を足す。

    画像1: つくり方
    画像2: つくり方

     ざるにペーパータオルを敷き、をこす。

    画像3: つくり方

     汁を鍋に移し、味を見て塩を加える。薄口しょうゆを加えて、火を切り、器に盛る。しょうがの絞り汁を加え、三つ葉を散らす。

    画像4: つくり方
    画像5: つくり方

    で残ったしじみの身は、小鍋で酒としょうがと一緒に火にかけ、薄口しょうゆ、みりんを加えて佃煮にしていただくとよい。


    〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉

    画像6: つくり方

    松田美智子(まつだ・みちこ)
    日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
    インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu

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    画像: しじみの濃厚貝汁|松田美智子の季節の仕事

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