• やっぱり王道がいちばん! ほんとうにおいしい定番弁当を料理研究家の本田明子さんに教わりました。今回は、炊きたてのごはんをふんわりにぎる「おにぎり弁当」のつくり方を紹介します。
    (別冊天然生活『みんなの定番弁当』より)

    「おにぎり弁当」のつくり方

    おにぎりを持っていく日は、おかずも手でつまんで食べられるスティックタイプのものに。朝はおにぎりづくりにエネルギーを使うので、おかずは前夜に仕込んでおくとラク。

    画像: 「おにぎり弁当」のつくり方

    朝はおにぎりづくりからスタート
    おにぎり3種

    炊きたてのごはんをふんわりにぎって。手に雑菌をつけたくないので、おかずをつくる前につくりましょう。

    材料(1人分)

    ● ごはん米1合分
    ● のり(おにぎり用)3枚
    ● 塩適量
    【具】
    ・梅干し1個
    ・かつおの削り節1パック(1g)
    ・しょうゆ少々
    ・さけ(中塩)切り身1切れ

    つくり方

     具を用意する。梅干しは種を除く。さけは焼いて骨を除き、身をほぐす。かつおの削り節にしょうゆを加え混ぜる。

    画像1: ほんとうにおいしい「おにぎり弁当」のつくり方|本田明子さんの定番弁当
    画像2: ほんとうにおいしい「おにぎり弁当」のつくり方|本田明子さんの定番弁当

    かつおの削り節はしょうゆを少しずつ入れて、全体がしっとり湿る程度に。入れすぎに注意。

     小ぶりの茶碗にごはんを軽く盛り、の具をそれぞれ真ん中に置き、3つのおにぎりをつくり、のりを巻く。

    ここがPoint
    おにぎりはにぎらない。ごはんを寄せる感覚で!

    おにぎりはにぎっているように見えて、実はにぎっていません。寄せてごはん粒をくっつけている感覚でつくるほうが、ふんわりおいしいおにぎりになります。

    しっかりにぎらない分、三角形にならないときもありますが、きれいな皿に置いて形をととのえれば大丈夫。

    また、上質なのりほど巻いたあとに締まってくるので、にぎりすぎは禁物です。

    前夜に仕込んでおこう
    フライドチキン風から揚げ

    牛乳&スパイスの下味がポイント。前夜に下味をつけておくと、鶏肉が牛乳を吸ってまろやかに。

    材料(1人分)

    ● 鶏ささ身2~3本(100g)
    ● A
    ・牛乳または豆乳大さじ1
    ・塩、こしょう、あればパプリカパウダー、カレー粉各小さじ1/3
    ● 片栗粉大さじ2~3
    ● 揚げ油適量

    つくり方

     ささ身は縦半分に切って、お弁当に詰めやすい長さに切る。

     をボウルに入れて、Aを加えてもみ込む。

    画像: 工程2までを前夜に済ませておくとラク

    工程2までを前夜に済ませておくとラク

     片栗粉をに加えまぶす。

    画像: 鶏ささ身は手でキュッと握り、衣を落ち着かせてから油に入れる

    鶏ささ身は手でキュッと握り、衣を落ち着かせてから油に入れる

     揚げ油を中温に熱し(高さ1cmほどの油でOK)、を揚げる。

    前夜に仕込んでおこう
    野菜の塩漬け

    野菜をさっと湯通しすることで色鮮やかになり、傷み対策にも。暑い時季はとくにおすすめです。

    材料(つくりやすい分量)

    ● にんじん小1/2本(50g)
    ● セロリ1/2本
    ● きゅうり1本
    ● 水1と1/2カップ
    ● 塩小さじ1
    ● しょうが(薄切り)2枚

    つくり方

     野菜は瓶に詰めやすく食べやすい幅と長さにカットする。

     鍋に水と塩を入れて沸かし、野菜をさっとゆでて、水けをきりながら清潔な瓶に詰める。しょうがも入れる。

    画像: セロリの葉もさっとゆでて、香りづけに加える。瓶には漬かりづらいにんじんから入れる

    セロリの葉もさっとゆでて、香りづけに加える。瓶には漬かりづらいにんじんから入れる

     ゆで汁が冷めたらの瓶に注ぎ入れる。冷蔵庫で3〜4日保存可能。

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    <撮影/山川修一 取材・文/野上郁子>

    本田明子(ほんだ・あきこ)
    小林カツ代の一番弟子として長年師事し、独立。雑誌、料理書、テレビなどで幅広く活躍。ふたりの子を育て上げた母でもあり、弟子時代から何千食というお弁当をつくってきたエキスパート。『本田明子さんのさあ、なに食べよう。』(マガジンハウス)、『野菜のおかず、何にする?』(ワン・パブリッシング)など著書多数。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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