• ハーバリストの萩尾エリ子さんに、健やかな眠りのためのアロマとハーブの手当てを教わりました。入浴時のバスオイルや、入浴後のマッサージ、お休み前に使うルームスプレーのつくり方も。不安をしずめ、リラックス効果のある香りが心地よい眠りに導きます。
    (『天然生活』2023年6号掲載)

    健やかな眠りを手に入れる

    ハーバリストの萩尾エリ子さんに、健やかな眠りを手に入れるための、アロマとハーブの手当てを教わりました。

    「眠りの問題を抱えている方におすすめしたい精油がマンダリン。不安をしずめ、気分をやわらかくしてくれます。

    ここにリラクゼーション効果の高いラベンダー・アングスティフォリアを加え、『天然の抗うつ剤』といわれるイランイランで心と体の痛みを和らげて。

    マジョラムは副交感神経を優位にする、ゆるめる香りです」

    使用する精油

    ● マンダリン〈Citrus reticulata〉 
    ● ラベンダー・アングスティフォリア〈Lavandula angustifolia ssp. angustifolia〉 
    ● イランイラン〈Cananga odorata〉 
    ● マジョラム〈Origanum majorana〉

    バスオイルのつくり方

    画像: バスオイルのつくり方

    材料(家庭用のお風呂1回分)

    ● マンダリン2滴
    ● ラベンダー·アングスティフォリア1滴
    ● イランイラン1滴
    ● マジョラム1滴
    ● バスオイル(※1)5mL

    ※1 精油と混ざり合い乳化を助けるオイル

    つくり方

    清潔な容器にバスオイルと精油を入れてよく混ぜる。

    マッサージオイルのつくり方

    画像: マッサージオイルのつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    ● マンダリン2滴
    ● ラベンダー·アングスティフォリア1滴
    ● イランイラン1滴
    ● マジョラム1滴
    ● ホホバオイル5mL

    つくり方

    清潔な容器にホホバオイルと精油を入れてよく混ぜる。

    ルームスプレーのつくり方

    画像: ルームスプレーのつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    ● マンダリン8滴
    ● ラベンダー·アングスティフォリア4滴
    ● イランイラン4滴
    ● マジョラム4滴
    ● 無水エタノール(※2)40mL
    ● 精製水10mL

    ※2 消毒用エタノール50mLでも代用可能

    つくり方

    スプレーボトルに無水エタノールと精油を入れ、精製水を加えてよく混ぜる。

    [注意、禁忌事項]

    「パッチテスト」をしてから使用しましょう。

    はじめての精油を塗布するときは、必ず「パッチテスト」をしてから。敏感肌やアレルギー体質の方はとくに注意が必要です。

    1%程度に薄めた精油を肌の柔らかいところに塗布して数時間~2日ほど様子を確認します。

    ● 精油によって、使ってはいけない対象や方法、使用量や頻度があります。 

    信頼できる精油を使い、専門家のアドバイスを必ず受けて使いましょう。

    とくに、妊産婦、授乳中の方、乳幼児、てんかんなど神経系統の弱い方、ホルモンに関わる疾患のある方は、注意を必要とする精油がありますので、確認しましょう。

    [使用期限・保管]

    ● マッサージオイルは1カ月以内、スプレーは3カ月以内に使い切ることをお勧めします。

    ● 保管は直射日光の当たらない、涼しい場所で。


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    〈監修/萩尾エリ子 撮影/寺澤太郎 構成・文/玉木美企子〉

    萩尾エリ子(はぎお・えりこ)

    はぎお・えりこ ハーバリスト。ナード・アロマテラピー協会認定アロマ・トレーナー。長野・茅野にて薬草店「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」を営み、ハーブティーや精油の販売のほかアロマテラピーにまつわる講座も開催している。著書に『あなたの木陰』amazonで見る 『香りの扉、草の椅子』amazonで見る (ともに扶桑社)など。
    https://www.herbalnote.co.jp/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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