あじの干物のこと
開いたあじを塩水に浸け、天日干しにしたあじの干物。日本人の朝ごはんの定番の食材です。あじには認知症予防につながるDHA、血流をよくするEPA、骨をつくるカルシウム、塩分を排出し身体のむくみを抑えるカリウムなど、うれしい栄養がたくさん。
さらに干すことでタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が凝縮されます。また、太陽光に当てることでアミノ酸が増え、うま味が増します。
あじの干物はごはんに合わせるだけでなく、オイルとの相性がいいので、ぜひさまざまな調理法でいただきたいものです。なお、干物を保存する場合は冷凍がおすすめ。1枚ずつラップで包んで保存しましょう。
あじの干物唐揚げのつくり方
余計な水分がないので油がはねることもなく、からりと揚がります。
材料(1〜2人分)
● あじの干物 | 1枚 |
● 薄力粉 | 適量 |
● 揚げ油 | 適量 |
● レモン | 1個 |
つくり方
1 あじの干物は頭と尻尾を切り落とす。はさみを使って背びれと胸びれを取り除く。ゼイゴがかたいときは包丁をねかせてそぎ取る。腹と背になるよう縦半分に切る。
2 薄力粉を1の両面に薄くふり、170℃の油で皮面を下にして揚げる。
3 全体がいい色になったら、2〜3分ほど鍋から出し、もう一度170℃の油でしっかり揚げる。器に盛り、くし形に切ったレモンを添える。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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