素材が傷みやすく、やる気も落ちる夏。こんな時季こそ、取り入れたい冷凍保存。下味をつけたり、素材ごと凍らせたりとバリエーション豊かに組み合わせます。今回は、料理家の瀬戸口しおりさんに、下味冷凍でつくる「牛こま切れ肉とごぼうの韓国風味噌煮」のつくり方を教わります。
(『天然生活』2023年7月号掲載)
(『天然生活』2023年7月号掲載)
焼くだけ、煮るだけ 下味冷凍
忙しいときは集中力を欠いて、失敗しがちなのが味つけ。味をしっかり決めた下味冷凍があれば、どんなときでもおいしいひと皿を味わえます。
「肉をやわらかくする玉ねぎのすりおろしや、パサつきがちな魚をしっとり保つためにオイルを入れるなど、ひと工夫」
解凍の仕上がりは、“冷蔵庫に入れているくらいの冷たさ”が目安。
牛肉の下味冷凍で
「牛こま切れ肉とごぼうの韓国風味噌煮」のつくり方
白いごはんがどんどんすすむ、こっくり味噌味。仕上げにごぼうを入れ、食感にリズムをプラス。
材料(2人分)
● 牛こま切れ肉 | 200g |
● A | |
・しょうがのすりおろし | 1/3片分 |
・コチジャン、みりん、酒 | 各大さじ1 |
・味噌 | 大さじ1弱 |
・砂糖 | 小さじ1 |
● ごぼう | 1/2本 |
● サラダ油 | 大さじ1/2 |
つくり方
<下味冷凍>
1 小さめのボウルにAを混ぜ合わせ、チャック付き保存袋に入れる。牛肉を加えて軽くもみ込み、平らにして空気を抜き、封をして冷凍する。
※冷凍で2〜3週間保存可
<仕上げ>
2 1を冷蔵庫に移して解凍するか、電子レンジ(200W)で4〜5分加熱して解凍する。
3 ごぼうは縦半分に切ってから斜め薄切りにする。
4 フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、3のごぼうを炒める。油がまわったら、2と水150mL(分量外)を加えて汁けがほぼなくなるまで煮る。
<料理/瀬戸口しおり 撮影/山川修一 取材・文/福山雅美>
瀬戸口しおり(せとぐち・しおり)
料理家。雑誌や書籍、広告で、体を思いやるレシピを多数発表。昔ながらのしみじみとした家庭料理、エスニック料理を得意とする。おいしく食べ切る冷凍保存にも詳しく、通販会社で通信講座を受け持つほど。著書に『自分ごはん時々おやつ』(主婦の友社)など。インスタグラム@kururichan
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです