パプリカのこと
この時季、鮮やかな色で店先を彩るパプリカ。1990年頃にオランダから輸入したのを皮切りに、日本でもメジャーな野菜となりました。ピーマンより実が大きく、肉厚で甘みがあり、ふっくらした形。品種や熟度などによって緑、黄色、赤色に変化するのも特徴です。
赤色はベータカロテンが多く含まれ、甘味が強く、黄色は肌の老化予防につながるルテインという栄養素が多く、さっぱりとした甘味。生食でも加熱してもおいしいパプリカをさまざまな料理で楽しみましょう。
赤パプリカのグリルマリネのつくり方
ゆっくり焦げめがつくように焼くと皮がむきやすく、甘味も増します。
材料(つくりやすい分量)
● 赤パプリカ | 2個 |
● オリーブオイル(パプリカにぬる用) | 大さじ1 |
● アンチョビ | 大さじ1/2 |
● エシャロット | 1/2個 |
● タイムの葉 | 小さじ1 |
● オリーブオイル(マリネ用) | 大さじ3 |
● 白ワインビネガー | 大さじ1 |
● 白こしょう | 少々 |
つくり方
1 パプリカにオリーブオイル大さじ1をぬり、しっかり予熱した魚焼きグリルまたは250℃ぐらいのオーブンで15分焼き、上下を返して、10〜15分ほど焦げ色がつくまで焼く。氷水に取り、皮をむき、縦に切り開いて種とワタを取る。
2 アンチョビはまな板にのせ包丁で軽く叩く。ボウルに入れ、オリーブオイル大さじ3、白ワインビネガーを入れ少しつけておく。
3 エシャロットは根の部分を切り、みじん切りにして水にさらしたあと、水けをペーパータオルでよく切り、2に入れてよく混ぜ白こしょうを加える。
4 1のパプリカをバットに並べ3をかけ、しばらくおく。器に盛りタイムを飾る。
※パプリカの甘味があるので、塩はあまり強くしないように。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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