つくり手と使い手をつなぐ、青空マルシェ
京都・大山崎にある料理教室&暮らしの雑貨店Relish。料理家・森かおるさんによる料理レッスンをはじめ、パンやソーイングの教室を開催するほか、ショップでは調理道具や布小物、無添加の調味料など、生活の品々を扱っています。
2021年、広い庭を備えた平屋建てに移転してからは、新たにギャラリースペースも誕生。作家さんの器やアンティーク雑貨の企画展なども随時開催し、町のオアシス的スポットとして親しまれています。
そんなRelishでは、この秋から新たにクラフトマルシェがオープンします。
季節の果樹や草花が彩る庭を舞台に十数店のブースが並ぶ、「ちいさなクラフト市 Relishの庭市場」。
出店者は有名無名関係なく、素材や手法に誠実に向き合っている作家さんや店主の方々。器やアクセサリーなどのクラフトアイテムを中心に、植物、絵画、オーガニックフードなど、暮らしをほんのり豊かにしてくれるさまざまなものが並びます。
移転後のギャラリースペースの新設で、若いつくり手さんと出会う機会が増えたことが、このマルシェを企画するきっかけだったという森さん。
「やっぱり、つくっているご本人に会うと、思いや熱量が伝わってくるんですよね。作品展というスタイルではギャラリーでもできるのですが、作家さんはずっと在廊しているわけにもいかない。たとえばイベントというかたちで、お客さんと実際に接しながら作品が紹介できる場があればいいなあと思っていました。対面販売のマルシェなら、お客さん側も、作品の背景を聞けたり使い方を教えてもらったり、気軽にやり取りできるはずです」
足を運んで、会話して。マルシェならではの豊かな時間を
このクラフトマルシェだけでなく、毎週土曜日の朝は店の庭でオーガニックの野菜などを販売する「山崎ビオマルシェ」を、また春秋の年2回はJR山崎駅前の広場に生産者さんが集う「天王山ファーム&フードマーケット」を、コツコツと運営している森さん。
「何でもネットで手に入るこの時代に、人と関わるのはちょっぴりめんどうと思われるかもしれません。でも、ライブ感というか空気感というか、私自身もマルシェやクラフト市にでかけて楽しかった思い出があるように、そこでしか味わえない楽しさや発見がきっとある。ささやかな試みですが、コロナの時期に希薄になってしまったものを、今、必死で取り戻したい、そんな気持ちもあるんです」
たとえお目当てのものがなくても、会話のなかから生活のヒントを見つけたり、ふらりと巡ることで気分転換できたり、青空のもと、自分のペースで楽しめるのもマルシェならではの醍醐味です。
「庭市場の出店者は毎月変わります。また来月もでかけてみようかなと思えるような、皆さんのお楽しみになってくれたらうれしいですね」
今後は天然生活Webでもおなじみの洋服作家の美濃羽まゆみさんや、ワイヤークラフトアートで活躍する奥田由味子さんも出店予定とのこと。
緑豊かな天王山の麓の町、大山崎で、すてきな作品やつくり手さんとの新たな出会いをお楽しみください。
「ちいさなクラフト市 Relishの庭市場」(初回は10月10日開催)
開催日:毎月10日(月曜定休日と重なる場合は、翌11日火曜開催)
時間:10時30分〜15時
場所: Relish(庭)
※雨天中止
※毎月の出店情報はinstagram、FBにて
facebook:https://www.facebook.com/people/Relish-Gardens-Market/61558303572722/
インスタグラム:@relish_gardensmarket
Relish(レリッシュ)
京都府乙訓郡大山崎町大山崎竜光49番地
075-953-1292
毎週月曜休(祝日営業)、月曜祝日の翌火曜休
10:30~17:00
JR京都線 山崎駅から徒歩2分・阪急京都線大山崎駅から徒歩2分
※夏期・冬期休業あり
webサイト:https://www.relish-style.com/