• 広島の東広島市といえば、兵庫の灘、京都の伏見と並ぶ日本の銘醸地。酒造りに適した気候と清澄な地下水から生まれる格別な日本酒を求め、全国の日本酒好きが訪れます。料理家・長谷川あかりさんも、東広島の日本酒に魅了されたひとり。そんな長谷川さんが提案する「東広島の日本酒に合う料理」を紹介します。

    日本酒好きの長谷川あかりさんも絶賛!
    広島・東広島市の「日本酒」の魅力

    東広島市を日本酒のまちたらしめるのは、「酒都西条」の別名で呼ばれるほどの西条エリアの存在。

    中でも西条酒蔵通りは、7軒もの酒蔵が集まる日本酒天国!

    北部にある山々の伏流水が井戸水となって湧き出ること、盆地ゆえの冬場の冷涼な気候など、酒造りにおける数々の好条件から、多くの銘酒が生み出されることで知られているのです。

    画像: 日本酒好きの長谷川あかりさんも絶賛! 広島・東広島市の「日本酒」の魅力

    ふっくらとした甘口、すっきりとした辛口、フルーティーな華やかさ、力強い味わい……うれしいのは、酒蔵それぞれが特徴ある味わいの酒造りをしていること。

    まさに東広島を訪れるだけで、幅広いおいしさの日本酒に出合えるというわけです。

    そこで今回、この東広島を散策したのが「大の日本酒好き」を自認する長谷川あかりさん。

    「もともと日本酒は大好きだったけれど、東広島の旅をきっかけに、私の内なる日本酒ブームがいっそう熱くなりました!」

    画像: 西条酒蔵通りでは、情緒ある町並みを散策。東広島の地場食材を、塩、こしょう、そしてたっぷりの日本酒で味つけする「美酒鍋」を堪能

    西条酒蔵通りでは、情緒ある町並みを散策。東広島の地場食材を、塩、こしょう、そしてたっぷりの日本酒で味つけする「美酒鍋」を堪能

    画像: 安芸津町の「海の前の台所 凪の蔵」でランチ。「海を眺めながら、旬のおいしいのものをいただけるなんて素敵」と長谷川さん。安芸津エリアは瀬戸内海に面していて、牡蠣が有名。ジャガイモのやレモンなど農産物も人気

    安芸津町の「海の前の台所 凪の蔵」でランチ。「海を眺めながら、旬のおいしいのものをいただけるなんて素敵」と長谷川さん。安芸津エリアは瀬戸内海に面していて、牡蠣が有名。ジャガイモのやレモンなど農産物も人気

    東広島をめぐった長谷川あかりさんが考える
    日本酒の味わい別 特産品を使った料理3品

    地元のお酒は、地元の食材に合わせてこそ最大限のおいしさを発揮。すっかり東広島のお酒と食に魅了された長谷川さんが、とっておきのレシピを考えました。

    しかもテーマは、“日本酒の味わい別”。日本酒愛があふれ出る、お酒のおいしさをいっそう引き出すお料理です。

    “しっかり”日本酒に合う料理
    東広島こい地鶏のソテー
    ネギレモンソース添え

    画像: “しっかり”日本酒に合う料理 東広島こい地鶏のソテー ネギレモンソース添え

    長谷川さん流 ペアリングのポイント
    地鶏の味わいを強く感じつつ、後味はさっぱりと仕上げて。しっかりうま味の強い日本酒は舌にぐんとのるので、レモンを効かせて軽やかに。

    特産のサムライねぎは、通常のねぎに比べてとろっとして甘味と香りが前に出る味わい。ねぎ特有のくさみも少なく食べやすいので、ソテーにもたっぷり使っています。

    画像1: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    しっかりめの日本酒の強さを味わいたいから、お料理はうま味を引き出しつつ軽やかに

    画像2: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    東広島に遊びに行ったらチェック!
    東広島こい地鶏

    東広島市と地元の広島大学で「最高の肉質」をコンセプトに開発を開始。味わいの特徴は、その名の通りの濃いうま味、さらに口溶けの良い良質な脂肪の甘みとほどよいかみ応え。

    画像3: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    東広島に遊びに行ったらチェック!
    サムライねぎ

    東広島市志和町を拠点に、広島の土地に合わせ改良された青ねぎ。志和町特有の寒暖差により、甘みややわらかさが生まれた。葉に厚みがあり、その名は、刀のように伸びゆく葉の形状から。

    画像4: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    東広島に遊びに行ったらチェック!
    安芸津産レモン

    レモンも有名な広島県。東広島市では、現在十数軒の農家がレモン栽培に取り組む。おなじみのイエローレモンから、早摘みのグリーンレモンまで、さまざまな風味のレモンを楽しめる。

    * * *

    “すっきり”日本酒に合う料理
    黒コショウをきかせた
    ネギみそミニおにぎり

    画像: “すっきり”日本酒に合う料理 黒コショウをきかせた ネギみそミニおにぎり

    長谷川さん流 ペアリングのポイント
    みそをつまみながらお酒を楽しむ感覚を、さらに“米”を味わう方向に寄せて。サムライねぎを使ったねぎ味噌をたっぷり入れ、ブランド米『恋の予感』をおにぎりにしました。

    お米を食べながら、米から生まれた日本酒を味わう……スッと引いていく、すっきりした味わいの日本酒で、米のうま味を流し込むように楽しんで。

    画像5: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    おいしいお米をおつまみにお米のお酒を味わいます。ねぎ味噌には、黒こしょうを効かせてアクセントに

    画像6: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    東広島に遊びに行ったらチェック!
    ブランド米『恋の予感』

    うま味が強く、淡白であっさりとした味わい。日本穀物検定協会による米の食味ランキングで最高ランクを獲得。粒がしっかりしており、冷めてもおいしいのでおにぎりやお弁当にもおすすめ。

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    “フルーティ”日本酒に合う料理
    安芸津カキのコンフィ
    ディルとクリームチーズ添え

    画像: “フルーティ”日本酒に合う料理 安芸津カキのコンフィ ディルとクリームチーズ添え

    長谷川さん流 ペアリングのポイント
    クリームチーズに練り込んだハーブの香りで、フルーティーな日本酒の香りが際立ちます。おいしい牡蠣の味を邪魔しないよう、他の素材は引き立て役で。

    クリームチーズは味つけというより、あくまでコク出し感覚。通常はオリーブオイルを使うところを、あえて香りの少ない太白ごま油を使うなど工夫を凝らして。

    画像7: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    甘みのあるフルーティータイプのお酒には、牡蠣の甘みとディルの香りがほのかに香る華やかおつまみを

    画像8: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    東広島に遊びに行ったらチェック!
    安芸津産の牡蠣

    瀬戸内海に面する安芸津町で養殖される牡蠣は、流れ込む川が少なく塩分濃度が高いため、甘みが強くミネラル豊富なのが特徴。身がぎゅっとつまり、肉厚で食べ応えもばつぐん!

    長谷川あかりさんの料理と日本酒を堪能!
    東広島日本酒フェア in ミッドタウン八重洲

    東京・八重洲ミッドタウンの「TASU+(タスプラス)」では、東広島市の日本酒と特産品を使った料理を味わえるフェアを開催!

    2024年11月13日(水)〜26日(火)の期間中、当記事で紹介した長谷川あかりさん考案の料理3品を、東広島10蔵の日本酒とともに味わえます。この機会にぜひ、東広島市のとびきりの味をご堪能ください。
    ※価格は45mL/180mL、税込みです

    画像: 長谷川あかりさんの料理と日本酒を堪能! 東広島日本酒フェア in ミッドタウン八重洲

    【フェアで味わえる日本酒10銘柄】

    “しっかり”日本酒

    画像9: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    賀茂泉 朱泉本仕込
    賀茂泉酒造 380円/1,060円

    画像10: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    亀齢 純米酒 寒仕込
    亀齢酒造 300円/840円

    画像11: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    純米吟醸 JG60
    山陽鶴酒造 380円/1,060円

    “すっきり”日本酒

    画像12: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    西條鶴 純米酒 大地の風
    西條鶴醸造 380円/1,060円

    画像13: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    福美人 純米吟醸
    福美人酒造 300円/840円

    画像14: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    9代目於多福 純米吟醸
    柄酒造 330円/920円

    画像15: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    富久長 八反草 純米吟醸
    今田酒造本店 380円/1,060円

    “フルーティ”日本酒

    画像16: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴
    賀茂鶴酒造 480円/1,300円

    画像17: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    白牡丹 純米大吟醸 令和1号酵母
    白牡丹酒造 500円/1,400円

    画像18: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    賀茂金秀 純米吟醸 雄町
    金光酒造 580円/1,630円

    〈イベント名〉
    東広島の日本酒と食材を楽しむ特別フェア

    〈開催日時〉
    11月13日(水)〜26日(火)10:00〜22:00
    ※長谷川あかりさん考案の料理はディナータイムのみの提供になります

    〈開催場所〉
    Shop・Cafe&Bar TASU+(タスプラス)
    〒104-0028 東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 B1階
    問い合わせ先:https://tasuplus.jp/

    「TASU+(タスプラス)」とは
    酒問屋直営店が運営する、日本酒の「おいしい!」に出合えるお店。ゆったりと心地よい空間で、プロによる選りすぐりの日本酒とひと手間プラスした料理のペアリングを楽しめます。「日本酒に興味はあるけれど難しそう」という方も、気軽にお越しください。

    画像19: 料理家・長谷川あかりさんが提案する「日本酒」と料理の合わせ方/日本酒のまち・東広島を訪れて

    お問い合わせ先/東広島市 産業部ブランド推進課
    TEL:082-422-1032
    受付時間:8:30~17:15 ※土曜、日曜、祝日を除く



    〈撮影/林紘輝、山田耕司 スタイリング(料理)/久保田朋子 文/福山雅美〉

    長谷川あかり(はせがわ・あかり)
    料理家、管理栄養士。埼玉県生まれ。10歳から20歳まで子役・タレントとして活動、NHK『天才てれびくん』はじめ、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が注目を集め、瞬く間に大反響となり人気アカウントに。雑誌、Web、テレビなどで幅広くレシピ開発を行う。近著に、自身のライフスタイルを紹介したパーソナルムック『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』(扶桑社)。
    X(旧Twitter):@akari_hasegawa
    Instagram:@akari_hasegawa0105




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