• ここ数年、グッと身近な存在になった麴。麴に含まれている酵素は、腸の働きと密接な関係にあります。手づくりの甘酒で、その効果を取り入れてみませんか? 今回は、料理家で発酵マイスターの榎本美沙さん基本の「甘酒」のつくり方を教わります。
    (『天然生活』2021年11月号掲載)

    自家製「甘酒」で腸からきれいに

    料理家で発酵マイスターの榎本美沙さんは、料理の仕事に就く前から味噌汁が大好き。汁ものなのに、自分でつくった味噌汁を毎日のお弁当として会社に持っていったほど。

    それがきっかけで発酵に詳しくなった榎本さんが、今回教えてくれたのは“甘酒”。発酵食品のなかでも定番品で、どちらも市販のものがありますが、自家製はひと味違うそう。

    甘酒は温度管理が難しいので炊飯器でつくりますが、材料は麴とお湯だけなので安心。なにより、つくりおきしておけば、いつでも飲んだり料理に使ったりできるのがうれしいですね」

    自家製の甘酒ができたら、ぜひ料理に活用を。とくに甘酒は砂糖やみりんの代わりにも使えて便利です。

    ポイントは、食物繊維が豊富な野菜やきのこ、大豆製品などと組み合わせること。

    単独で摂るより腸内環境を整える効果がアップし、免疫力も高まって、病気に負けない強い体をつくってくれるといいます。

    「甘酒を使えば、ほかの調味料を控えめにできるのもメリットです。いいこと尽くめの麴をぜひ、日々の料理に積極的に取り入れてみてください」

    基本の「甘酒」のつくり方

    画像: 基本の「甘酒」のつくり方

    発酵しやすい60℃前後をキープするため炊飯器を使用して。あればヨーグルトメーカーや発酵器を使ってもつくれます。

    材料(つくりやすい分量)

    ● 米麴(生麴・乾燥麴どちらでも)200g
    ● 60℃の湯400mL

    つくり方

     炊飯器を保温にし、内釜に米麴、湯を入れてスプーンで混ぜる。厚手のぬれぶきんを二重にしてかぶせる。

    画像1: つくり方
    画像2: つくり方

     約2時間後にスプーンで全体を混ぜる。ふきんを再度ぬらして二重にしてかぶせる。

    画像3: つくり方

     6〜8時間後、とろりとして甘味が出たらでき上がり。

    ※冷蔵室で約1週間、冷凍で約1カ月保存可能。冷凍する際は保存用密閉袋に入れ、使う分だけパキッと折って使うと便利。

    * * *

    『こころとからだにやさしい 天然生活の料理入門(天然生活の本)』(扶桑社・刊)

    画像: 基本の「甘酒」のつくり方。かんたん“手づくり甘酒”で、腸からきれいに/発酵マイスター・榎本美沙さん

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    <料理/榎本美沙 写真/萬田康文 スタイリング/久保原惠理 構成・文/結城 歩>

    画像4: つくり方

    榎本美沙(えのもと・みさ) 
    会社員時代に、夫婦で一緒につくるレシピのwebサイト「ふたりごはん」を開設。その後、調理専門学校を卒業し独立。発酵マイスターの資格も取得し、雑誌や書籍、動画配信などで発酵料理や季節の手仕事などを紹介。天然生活webでも「榎本美沙の発酵暮らし」を連載中。インスタグラム@misa_enomoto

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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