(『天然生活』2023年1月号掲載)
“のっけトースト”でサッと済ませつつ、栄養はしっかりと
松田さんの朝は愛犬「ググ」との散歩から始まります。
「すっかり過ごしやすくなったので、いまの時季は6時ごろ起きて散歩に行きます。近所の公園をぐるりと1週して30分強。散歩をしながら今日の朝ごはんはどうしようかなと考え、帰ってから用意をします」
平日は午前中から料理教室や撮影などの準備があるため、朝ごはんはサッと短時間で済ませるそう。
トーストにおかずをのせたスタイルが定番で、なかでもよくつくるという納豆トーストは、バターと明太子をぬったパンにチーズ、納豆、セロリの葉を炒めたものをのせたもの。
ザクッと噛みごたえのあるパンに納豆や明太子、セロリの香りなど、さまざまな味や食感が広がります。
「さらに温泉卵をのせることも。毎朝ワンパターンになると飽きてしまうから、トッピングを替えたり、つくりおきを組み合わせたりしています」
この日のつけ合わせはカリフラワーとマッシュルームのピクルス。パリッと歯ごたえがよく、薄味ゆえに野菜の味もよく感じられます。
「ベースのピクルス液は同じで、かぶや大根、にんじん、ごぼうなどでつくってもおいしいですよ。朝は忙しいけれど、野菜も少し食べたいなというときに重宝します。季節の野菜でぜひお試しを」
松田さんの忙しい朝の味方
「薄味ピクルス」のレシピ
材料とつくり方
鍋に水(1L)、塩(小さじ1)、ベイリーフ(1枚)、レモン薄切り(3枚)、オリーブオイル(大さじ2)、白ワインビネガー(大さじ2)を入れて火にかける。沸騰したら火を止めて、小房に分けたカリフラワー(1房分)と石づきを落としたマッシュルーム(1パック)を入れる。そのまま冷めるまでおく。
*冷蔵庫で4~5日保存可能
松田さんの「朝ごはんのお供」
コンフィチュール
市販品や自家製を常備。果物はあんずやマーマレードなど。
「エシレ」のバター
全粒粉など小麦の味がするパンには発酵バターがよく合う。
辛子明太子
ごはんだけでなくパンにも合うので常備。福岡で買うことも。
〈撮影/萬田康文 構成・文/結城 歩〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
ていねいな下ごしらえをした美しい料理に定評がある。長年の料理の経験を生かして調理道具の提案も行う。https://www.m-cooking.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです