(『天然生活』2020年1月号掲載)
パスタソースやごはんのお供に
きのこのうま味をぎゅっと凝縮した保存食
自家製の保存食には、つくりおきとはまた違った便利さと味わいがあります。
料理研究家の松田美智子さんに、自家製保存食「いろいろきのこ」のつくり方を教えていただきました。
数種類のきのこのうま味がたっぷりの「いろいろきのこ」はパスタソースにしたり、食べる前に炒めて水分を飛ばし、しょうゆを加えればごはんのお供にも。
白ワインを日本酒に替えれば、和食料理にも活用できます。
「いろいろきのこ」のつくり方
材料(つくりやすい分量)
● しめじ | 2パック |
● えのきだけ | 1パック |
● マッシュルーム | 1パック |
● 生きくらげ | 1パック |
● A | |
・にんにく(みじん切り) | 小さじ1 |
・オリーブオイル | 大さじ2 |
● 白ワイン | 大さじ3 |
つくり方
1 しめじとえのきだけは石づきを外し、細かくばらす。マッシュルームは汚れをキッチンペーパーでふき、石づきを外して4つにちぎる。生きくらげも石づきを外し、ひと口大にちぎる。
2 大きめのフライパンにAを合わせ、中火でにんにくを炒める。きのこを加えて炒め、油がなじんだら、白ワインを加えて混ぜる。ふたをして2~3分おき、火を止める。室温になったら、煮汁ごと密封容器に移す。
※冷蔵庫で3~4日保存可能。
「いろいろきのこ」を使って
「たっぷりきのこのスパゲティ」のつくり方
数種のきのこにサワークリームがからみ合う、濃厚なパスタ。
2mm程度の太麺のスパゲティがおすすめです。
材料とつくり方(1人分)
1 鍋に水1.5Lを沸かし、塩大さじ1と1/2を加えてパスタ70gをゆで始める。
2 フライパンにいろいろきのこ1カップを入れて炒める。パスタのゆで汁1/2カップ、ナンプラー大さじ1、白こしょう少々を加えて混ぜ合わせ、ソースにする。
3 ゆで上がった1を器に盛り、2、サワークリーム50mLをのせる。シブレット(チャイブ)の小口切りとパルメザンチーズのすりおろしを好みで加え、よく混ぜて食べる。
〈撮影/川村 隆 取材・文/河合知子〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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