(『天然生活』2020年1月号掲載)
さっぱりした風味と、だしのうま味がたっぷり
室町時代から伝わる日本の伝統調味料「煎り酒」
料理研究家の松田美智子さんに、自家製保存食「煎り酒」のつくり方を教えていただきました。
煎り酒は、梅干しとお酒からつくる、室町時代から伝わる日本の調味料。
かつお節と昆布で、だしのうま味を加えています。
こちらの記事で紹介した「蒸し豚ロース」をひたしてもおいしくいただけます。
「煎り酒」のつくり方
材料とつくり方
1 土鍋(または厚手の鍋)に酒500mLを入れ、梅干し(塩分濃度が高いもの)3個をほぐして加える。昆布(3cm角)2枚を加え、煮立てる。
2 水分が半量まで減ったら、かつおの削り節1/2カップを加えて火を止める。粗熱がとれたら、キッチンペーパーを敷いたざるでこす。このとき、しぼらないこと。
※冷蔵庫で1週間ほど保存可能。
「煎り酒」を使って
かぶや大根の浅漬けに
皮をむいて薄切りにしたかぶや大根に軽く塩をして水けをしぼる。煎り酒と合わせて15分おく。
〈撮影/川村 隆 取材・文/河合知子〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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